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お名前: マーフィと同身長
人によっては、暗くて陰惨な映画でしょうね。(事実、そうですし)
ジョージ・ハミルトンの“勝ち負けに対する考えが変わっていく心理”
(軍自体では“負け”たが、個人的に“グレン・フォードに対しては勝ってやる”という心理)
インガー・スティーブンスが“自分を乱暴したジョージ・ハミルトンを殺させるため”に、
グレン・フォードに戦争が終わった事を伏せるという点…が面白い。
インガー・スティーブンスのうかない顔が、
この作品の出来を物語っているようです…。
[2008年4月29日 23時38分19秒]
お名前: 鳴海昌平
グリーンベイさん そうですね。67年っていうと西部劇のある意味変動期だった
んですね。この映画にはアメリカという国の錯綜が織り込まれている感じがして
、でも西部劇ってもの自体がそもそもアメリカの錯綜を描いているとも思い、マカロニ
とはちょっと違う西部劇だなと思いました。このハリウッド西部劇的ドラマ性って本当特異なもの
だなと思ってしまうだけに。勿論マカロニも大好きなんですけど。
[2002年1月15日 17時43分37秒]
お名前: グリーンベイ
[大いなる砲火」は67年製作で、同年の公開でした。65年には「荒野の用心棒」(64)、「夕陽の
ガンマン」(65)とマカロニが突然変異のよう発生する。もともと西部劇は、ハリウッドの代表的
エンターテイメントと考えられていたわけです。そんな中で、往年の西部劇スター、グレン・フオード
西部劇と聞けば、ハリウッド西部劇健在なりと安堵したものでした。勿論、人それぞれでマカロニ
フアンも大勢いたわけです。
この作品は、端的に言うと、戦争の終結を部下に知らせず、北軍と戦う南軍の大尉を描いたもので
戦争ウエスタンと言うことになりますか。同年にスタージェス作品「墓石と決闘}(67)が公開され
ています。
[2002年1月14日 19時37分3秒]
お名前: 鳴海昌平
南北戦争末期のメキシコを舞台に描いた、いわば戦争ウエスタン。
主演はグレン・フォード。まだ大工のバイトをして売れないころの
ハリソン・フォードが脇役で出ている。しかし印象深いのは後半
戦争が終わった事を聞いても、そのことを認められずまだまだ戦争
をやめようとしないジョージ・ハミルトンの狂気だ。
まるでもう戦争機械のようになってしまった彼の狂気に満ちた態度に
グレン・フォードは戦争が人間の精神に引き起こした狂気を見、暗然
とするが、それは映画を見る観客をも暗然とさせる。
まるでベトナム戦争の後遺症と同じようにも見えるという点でこのハミルトン
の軍人の狂気は「タクシードライバー」のデニーロや「ローリングサンダー」の
ウイリアム・デヴェインに通じるだろう。
[2002年1月13日 17時28分24秒]
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