作品名: 悪漢バスコム - |
1967年に淀川長治さん解説の「土曜洋画劇場」(日曜洋画劇場の前身)で見ました。 ここで発言するほど実は内容を覚えていないのですが、私が映画ファンになるキッカ ケとなった作品です。当時12歳だったんですが、テレビの画面に釘付けでまばたきす るのも忘れて見た記憶があります。だから映画の出来うんぬんではなく、少なくとも 子供心をつかむ要素があったのだと思います。500円DVDになってくれないかしらと 秘かに期待しているのですが…(シャーリー・テンプルの作品は出ているし…だっ たらマーガレット・オブライエンも…)[2007年1月25日 21時7分53秒]
この映画は昭和23年に見ましたが、一寸変わった西部劇という印象が残っています。 ウオーレス・ビアリーやマーガレット・オブライエンが良くて、オブライエンが山の中に 逃げたのをビアリーが探しに行く所などは面白かったです。ただ、肝心なインディアンの 襲撃のシーンなどの迫力が欠けていて、全体的に演出が良くないなと感じました。 「はせべひろし」さんの言われるオブライエンのマンガ本は知りませんが、まだ彼女は 活躍中で、特に、この後、公開された「若草物語」での彼女は素晴らしいと思いました。 シャーリー・テンプルとの人気の比較は難しい所ですが、10才位、年が違うので、 この頃に公開された映画での子役では、圧倒的にオブライエンが優勢だったことは間違い ありません。[2004年11月15日 14時23分30秒]
終戦直後のわが国では、マーガレット・オブライエンといえば、戦前のシャーリー・テンプル以上の 人気で、「緑のそよ風」、「若草の頃」のような映画にとどまらず、人気に便乗して、「マーガレッ トの幽霊屋敷」など、一連のマンガ本も出回って、無名の手塚治虫のものより、売れていたようだ。 この映画も、「小さな悲劇女優」オブライエンが、幌馬車隊に紛れこんできた悪漢W・ベアリーを 改心させる話で、なかなかいいできの作品。台車の下へ、さかさまに顔をだして、びっくりさせる所 が、とくに有名なシーン。あのころ活躍できたから彼女も幸せだった。今の時代なら、ホラー映画の 主役にされて、「小さなホラー女優」なんて肩書きが与えられたかもしれない。[2003年8月29日 22時40分4秒]