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お名前: ウエイン命
諸兄の書き込みを拝見して、録画しっ放しになっていたビデオを引っ張り出して観ました。これはま
たモノ凄い西部劇ですね。西部劇と云いながら複雑な人間模様を描いた作品は、「折れた槍」「大い
なる西部」等他にもないわけじゃありませんが、これ程おどろおどろしいのは西部劇でなくてもなか
なかあるもんじゃあないでしょう。「大いなる西部」を「まるでシェークスピア劇を観ているよう」
と評された淀長さんの云い回しをお借りすれば、こちらはさしずめ陰々滅々の「嵐が丘」ですよ。ラ
ストで明かされるおぞましい事実も衝撃度抜群なら、後味の悪さもまた最高、善人が1人も出てこな
いのも原因の1つでしょう。
脚本、演出など技術的な面だけを見れば優れてるとは思いますが…。これが「壮烈第七騎兵隊」や
「遠い喇叭」のR・ウォルシュですから、最近観た「牛泥棒」のウェルマンと同じ位ビックリします
ね。でもウェルマンに「廃墟の群盗」があるように、ウォルシュにも同じく暗〜い「死の谷」がある
と云う具合で、2人とも所謂「何でもござれ」の優れた職人と云う感じなんでしょうか。ミッチャム
は、ファンの方には怒られますが、どうも都会的で、私はP・マーローが一番好きです。
[2007年10月14日 6時38分3秒]
お名前: 鳴海昌平
グリーンベイさん ご返信ありがとうございます。
ロバート・ミッチャムって、西部劇では本当若い頃は引き裂かれた
若者で少し年取ると「狩人の夜」みたいな恐ろしい男、中年以降は
「エルドラド」の渋いアル中、老年には「さらば愛しき女よ」の
マーロウと本当にいい年の取り方した人ですね。この50年代頃、ドン・シーゲル
のサスペンス映画「仮面の報酬」ってのもありましたね。
[2002年1月15日 17時50分7秒]
お名前: グリーンベイ
鳴海さん・・・いやはや・・・懐かしい西部劇をご覧になってますね。まだまだ紹介されない作品が
ありますね。「追跡」(47)は49年の公開でした。ご指摘のように、ラオール・ウオルシュ作品は
「死の谷」(49)も同様、往年のフランス映画のような展開に演出の味がありました。この作品は、
脚本家ナイヴイン・ブッシュが当時の妻だったテレサ・ライトのために書いた脚本の映画化とある。
ロバート・ミッチャムは、「ネヴァダ男」(44)「月下の銃声」(48)など西部劇スターとして
活躍しましたが、後年の出演作品も見逃せません・・・。
[2002年1月14日 14時45分32秒]
お名前: 鳴海昌平
若き日のロバート・ミッチャムが主演の暗く悲しいような西部劇。
ラオール・ウオルシュの西部劇と言えばやはり痛快さとその逞しさだが、
ここには暗く救い難い若者の孤独が描かれる。それが普通の青春映画より
暗く陰惨に見えるのは、彼らが結局は血なまぐさい殺し合いと、その日常に
おいて背中合わせに生きているからだ。
ゆえに人生や青春の迷走はそのまま死と血まみれの陰惨を伴う。
[2002年1月14日 12時3分50秒]
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