大男の無法者四人組が町にやって来て、店で「俺は帳面が利くんだ」なんていって金も払わねえで品物
を持って行ったり、乱暴の限りを尽くすんだね。本当の狙いは銀行強盗か何からしかったけど、細かい
筋は忘れちまった。デイル・ロバートソンが保安官に任命されて、こいつらを退治する話だよ。

四人組の頭がブライアン・キースで、彼は六尺豊かな大男だと思うんだけど、四人組の中じゃ小柄に見
えたぜ。何しろ子分３人は身長ほぼ２ｍってやつらで、その中のバディ・ベアなんて、ロバート・テイ
ラー主演の「クオ・ヴァディス」でウルススを演ったときなんざ、ネロ皇帝が見物してるローマの闘技
場で、猛牛と素手で格闘して絞め殺しちまうんだからね。だけど、無法者グループに大男ばかり集めて
客の目を驚かせようってのは、邪道なんじゃねえかって気がしたぜ。小男でもボブ・スティールみたい
に凄味を出せるのがいるんだからね。

子分３人が保安官に片づけられたあと、大詰めは頭目と保安官の一対一の対決だけど、頭目がポケット
から金貨を出して、右手の甲に乗せて、保安官に「これをはね上げるのを合図に抜き合わせよう。お前
が勝ったらこれをやるぜ」っていったね。まあ、保安官が勝ったけど。

ブライアン・キースはこの写真でも迫力があったし、いい役者だったと思うけど、最後は痛ましかった
ねえ。安らかに眠れ。

ところで、あっしはこの夏少しばかり体調を崩して、仕事も休んで静養したんで、暇にまかせてこのペー
ジに西部劇の題名をいくつか追加して、思い出話を書かせて頂いたけど、そろそろ種切れの感じだねえ。
だから、これからはあんまり期待しねえで貰いてえ。なに？誰も期待なんぞしてねえから心配するなっ
て？こりゃ、お呼びでなかったねえ。

[2005年9月23日 22時20分55秒]