作品名: The Over-the-Hill Gang Rides Again -


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お名前: クインキャノン    URL
 前作の続編で1970年作品。今回はパット・オブライエンとジャック・イーラムはお休みだよ。ナッシュ
(ウォルター・ブレナン)、ジェイソン(エドガー・ブキャナン)、ジョージ(チル・ウィルス)の老レン
ジャー3人の、昔の隊員仲間のボルチモア・キッドがテキサスのウェイコの町で仲間とファーゴ事務所に押
し入って1万ドル強奪し、撃たれて牢屋に入れられてるって知らせがナッシュに届き、何かの間違いだから
助けなきゃって3人が再結集する。ところがウェイコに着くと、強盗団が保安官と助手を撃ち殺したんで、
怒った町民たちがキッドを牢屋から引っ張り出してリンチで縛り首にしたって厩番に聞かされるんだね。

 3人が町の新聞社へ確かめに行くと、前の町でぐうたら判事だったエイモス(アンディ・デヴァイン)が編
集者だよ。全く調子のいい人物だね。だけど確かにキッドの遺品なんかもあって、3人はブート・ヒルに行っ
てキッドの墓参りをする。その夜、3人が酒場で弔い酒をやってると、カウンターの端に「リオ・ブラボー」
のディーン・マーチンが老いぼれたみてえなじいさんが凭れてる。3人にはこれがボルチモア・キッドに見
えるんで、じかに確かめるとまさしく本人(フレッド・アステア)なんだね。強盗は前にキッドが無くした
持ち物を持ってた別人の無法者だったんだけど、町の人は誰もこの老酔っぱらいが昔はレンジャーのボルチ
モア・キッドだなんて知らないのさ。

 3人はキッドを立ち直らせようと、彼に髭を剃らせ、さっぱりした服を着せて、町長に推薦して町の保安
官に就任させる。老レンジャーたちは助手になって陰ながら何かと彼を助けるよ。しかし、ある日サムとい
う男が駅馬車で来たのを見たエイモスが、奴はギャングの1人だったって気づき、ナッシュに話す。実はボ
ルチモア・キッドの女友達のケイティがサムの仲間で、奪われた1万ドルを隠し持っており、サムはそれを
持ち出す段取りをつけに来たのさ。しかし、サムとケイティが酒場で話し合っているのをナッシュが見て、
夜、ケイティがファーゴの郵袋を持って出ようとするのをナッシュが厩で捕らえる。

 ボルチモア・キッドはガール・フレンドがギャング一味だったのを知って、ショックで厩に引っ籠もって
酒に手を出しちまう。一方、ご老体3人組とエイモス、町長、厩番たちはギャングの襲来に備えて町の広場
の周りに荷馬車や材木でバリケードを築く。サムの率いるギャング団10人ばかりが攻めて来て撃ち合いに
なると、ボルチモア・キッドも厩から出て戦うよ。例によって老レンジャーたちは、2階のベランダから干
し草の束を落として下の敵をつぶしたり、酒場の中に集めた牛の群れを相手に向けて追い立てたりの奇襲作
戦でギャング団を圧倒し、ギャングたちは降参する。しかし、この戦いでボルチモア・キッドは左胸を撃た
れて倒れ、ナッシュの腕の中でくずおれる。場面が変わるとキッドの埋葬で、ナッシュが「キッドはいつも
先頭に立って戦う男だった。安らかに眠れ」って弔辞を述べ、老レンジャーたちは町を去って行く...。

 アステアはこれがテレビ初出演だってね。ダンスは見せねえけどお芝居も達者だね。ブレナンとの共演は
「キャスル夫妻」以来30年ぶりだよ。彼にゃあ珍しく、ワイヤット・アープみてえな髭を生やしてたね。
ギャングのサムは「復讐に来た男」でペソ・キッドをやったポール・リチャーズで、ケイティ役はナタリー・
ウッドの妹のラナ・ウッド。彼女は「捜索者」でナタリーの役の年少の頃をやったよ。

 この写真、実は上記のURLで全編見せてくれているよ。まあこれで見通すのはちょっと大変だけれど、
どんなものか覗いて見ておくんねえ。
[2008年12月30日 10時52分22秒]

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