作品名： ジェシー・ジェームズの暗殺 - |
２４日に観てきました。平日15:00〜の回でしたので、客の入りは５０人ほど。 パンフにも引用されていましたが、テレンス・マリックの演出を思わせる内省的な作品で、 私は大変に感銘を受けました。 『プロポジション〜血の誓約〜』の時も雰囲気の良いスコアを書いていましたが、 ニック・ケイヴのミニマル・ミュージック風の音楽が画面にマッチしています。 登場人物の衣装、小道具が凝っていて、ＤＶＤが発売されたらじっくりと見直してみたいです。 銃の発射音、リアルでしたね。たぶんセル・リードの指導のせいかもしれません。 破裂音を強調した、『ワイルド・レンジ』の効果音に近い、迫力のあるものでした。 ＧＵＮファンは、ロバート・フォードが最初の頃に身に付けていたテキサス・パターソンに 注目です。『マスク・オブ・ゾロ』に登場したレプリカではなく、 ローディング・レバーの付いた後期タイプの実銃です。 暗殺に用いるのも、実銃のＳ＆Ｗ �癸灰▲瓮螢�ン・ニッケル・プレイテッドで、 銃の操作もアクションも、実際の撃ち合いはこんな感じだったのだろうなあと説得力のある 演出でした。[2008年1月25日 16時2分19秒]
レデイスデーの11:50の回に行ったのですが、見た目には455の席が6割位埋まっている感じで したから、少なくとも200人は入っていたと思われます。殆どオバチャンとオジンですから 皆\1000の客です。 GOGHさんの云われる往年の西部劇とは違う西部劇とは云い得て妙です。先ず西部劇らしいアク ションはなし（一応射ち合いはありますが）。アメリカ映画では珍しい心の襞を描いています。 一寸思い出せませんが今まで心理劇を主にした西部劇はあったでしょうか。（「決断の３時10分」が該当するでしょうか） 西部劇以外でアクションのない面白い映画は幾らもあります。心理劇しかも西部劇、何もマイ ナスではないと色々考えてみましたが、結論を云いますと激しい睡魔に襲われた作品でした。 一方最近は持病で映画館では必ず一度は途中離脱を余儀なくさせられます。ところが160分の 長丁場にも限らず一度も席を立ちませんでした。不思議な映画です。 尤も、睡魔も催しも身体の調子で映画の質とは関係ないと云われればそれまでですが。 瑣末なこと。 銃の発射音が今までの西部劇やマカロニとは違うように思ったのですが。リアルに聞こえます が、何がリアルかは知りません。（昔々、警察学校の練習音を聞いていますが忘れました） 最近の西部劇（数少ないですが）の例にもれず、カナダ・アルバータ州でロケされています。 私たちが西部劇の風景と云うとモニュメントバレーを思い起こすように、今時の人はアルバータの 草原をイメージするようになるのでしょうか。[2008年1月21日 17時29分20秒]
公開：2007年アメリカ／2008年日本 監督：アンドリュー・ドミニク Andrew Dominik 撮影：ロジャー・ディーキンズ Roger Deakins, ASC,BSC 音楽：ニック・ケイブ、ウォーレン・エリス Nick Cave, Warren Ellis 出演：ブラッド・ピット Brad Pitt ・・・ Jesse James ケイシー・アフレック Casey Affleck ・・・ Robert Ford サム・シェパード Sam Shepard ・・・ Frank James メアリー=ルイーズ・パーカー Mary-Louise Parker ・・・ Zee James 公開初日(1/12)地元シネコンのレイトショー(21:30)で観てきました。 観客の入りは４割50名強程度。まっレイトショーですからしょうがないでしょうか。(^_^； まず観ての全体的な感想は．．．豪華キャストの金の掛かったセミドキュメンタリー といったところでしょうか。ジェームズ・ギャングを知っていて西部劇も見ている人 には楽しめる作品ですが万人にはお薦めできないのは確かです。しかし西部劇ファン には是非観ていただきたいと思います。但し往年の西部劇は期待しないでください。 後半ジェシーも子分達も何時裏切る者が出て殺されはしないかとお互い疑心暗鬼に なっていき、まるでジェシーは死神のように子分達のところを尋ねて行きます。 この辺の緊張感、俳優のやり取りにハマると2時間40分は決して長くありません。 終わり近く、酒場でニック・ケイブ（音楽も担当）がギターを弾きながら「Jesse James」を歌います。このシーンには思わずニッコリでした。 「アメリカン・アウトロー」→「ロングライダース」→「ジェシー・ジェームズの暗殺」 の順に見ると良いかもしれませんね。(^_^ゞ[2008年1月13日 23時59分21秒]