作品名: 廃墟の守備隊 - |
「サハラ戦車隊」のリメークなのはあまりにも、有名ですが結構面白く見ることができました。 主演が「ハイウェイ・パトロール」のブロードリック・クロフォード、ヒロインが「ペリー・メイスン」のバーバラ・へール、隊員に「潜水王マイク・ネルソン」のロイド・ブリッジズや「ルート66」のマーティン・ミルナーなど往年のテレビシリーズの役者が出ていたのが何となくうれしい限りです。 爆破シーンの演出は、「駅馬車」でジョン・ウェインのスタントをやっていたヤキマ・カヌートですが、彼は、「襲われた幌馬車」でも素晴らしいアクションを見せてくれてます。[2005年7月22日 14時17分27秒]
1953年当時の雑誌広告では「新春劈頭(へきとう)を飾る西部劇巨編 熱砂の眞只中 に水を求める11人に喚声をあげて襲いかかる兇猛コマンチ族の大群!火矢と銃彈を浴び て廢墟に迎え撃つ攻防白熱の死鬪!」と全くこの通りの昔の典型的な悪者インディアン 襲撃西部劇であるがストーリーは一ひねりされている。(旧字体を探すのに苦労しました) 水を先に得た11人は逃げれば逃げられたのに、ずっとやら放しのコマンチを掃討する ため出来るだけ長く引き留めておいて援軍を待つと云う作戦を民間人を含めた皆んなの 合意の上で取る。これはカスター将軍と同じ作戦であると云う。井戸が涸れても水が豊 富にあると見せかけてコマンチと交渉する等B・クロフォ−ドの演技が生きる。志村喬 主演の様な西部劇か。 舞台の砂漠や廃墟のロケが魅力的であるのに対し、馬上シーンや駅馬車上シーンに動 きのない丸わかりスクリーンプロセスもあり玉石混交の画面構成である。 インディアンの大半の徒歩による攻撃は、スピード感のない代りジワジワと迫って案 外恐怖感を与える。又、音もなく飛んできてグサっと刺さる矢も「ゴーストタウンの決 斗」ではないが矢張り恐ろしい。 セカンド・ユニット監督にヤキマ・カナットの名が見える。 騎兵隊員5名の内の2名がブロデリック・クロフォードとミッキー・ショーネシー。 駅馬車御者のジョージ・マシューズ、乗員の実業家等体脂肪の多い役者の出演が多い。 砂漠には体脂肪が重要だからだろうか。 とは云え「映画の友、西部劇読本、1960」ではA〜E評価でDと記されています。[2003年12月5日 11時25分3秒]
初めて見たのは某ローカルTV局から放映されたものですので、カッ トされた部分もあったかもしれませんが大いに楽しめました。 見るまでは「サハラ線車隊」のリメイク作品とは知らず、途中から ひょっとして?と思い、見終わってからやっぱり!と鬼の首を取った ように思いましたが、後で調べたら誰もが知っている有名なリメイク 作品だったようです。 内容は騎兵隊の小部隊+民間人対コマンチの、廃墟の井戸(=水)を めぐる戦いを描いたものですが、バーバラ・へイル扮する隊長の妹が 出ている割には余分なラブシーンなどが無く、アクション中心のすっ きりした作品でした。 もっとも主演がブロドリック・クロフォードではロマンスでもないで しょうが。 そういえば「サハラ戦車隊」も女性は一人も出ない作品で、見た時に は非常に珍しいなと感じたものです。 原題は「Last of the Comanches」ですが、邦題も近頃多い訳の判 らない題名ではなく、内容を良く表わしていると思います。 お勧めの小品です。[2003年9月23日 21時16分6秒]