バリー・サリバン主演、ウエンデル・コーリー悪役の1968年カラー作品。出演はジョーン・コー
ルフィールド、ロン・チェニー、バートン・マクレーン、レオ・ゴードン、ビル・ウィリアムズなど。
こんな映画なんて知らなかったし見る気もなかったのに、なぜ書いているのかというと、注文した「銃弾」
のDVDの代わりにこれが届いたのです。「間違えてるぞ。まあ、いいけど」といってやったら、「大
忙しだったのと、題名に『バックスキン』入りの映画の注文が二つあって取り違えた。追っかけて『銃弾』
を送るから、『決闘』の方は取っておいてくれていい」という次第で、いわばおまけに貰ったのです。
念のためネットで調べたら、以前に上記の題名でテレビ放映されたことがあるらしく、びっくりしました。
ネットで次のような論評を見ました。「老人ホームから集めたようなキャスト。男たちは誰も60才
以下に見えないし、コールフィールドも大して若くない。それでも皆、馬で走ったり撃ち合ったりして
るのは、まるで興行的に当たると思い込んでるみたいだ。」これでは見るのが怖くなりますが、手元に
あっては見ないわけに行きません。しかし、そういうものを注文する、手の施しようのない西部劇オタ
クがいるらしいのには呆れます。
グローリーホールの町の強欲な大地主のコーリーが、土地を独り占めしようと、水流を堰き止めたり、
配下の保安官のチェニーたちを使ってあくどい手で入植者を追い出しにかかっているところへ、マーシャ
ルのサリバンが着任して法と秩序の回復を目指します。コーリーの雇われガンマンのジョン・ラッセル
が、左目にパッチを当てて曰くありげなので、サリバンとの対決場面が盛り上がるのかと思ったら、
軍隊時代にサリバンに命を助けられたとかで、大詰めの対決前にサリバンの側についてしまいました。
雑貨屋の店員の中国人青年が、町のごろつき連にいじめられるのを助けられてサリバンに協力したり、
サリバン自身がスクォマンで、インディアンとの混血の息子を連れていたり(母親はすでに亡い)、
といった背景がありますが、別に人種問題を掘り下げるわけでなく、まあ、ありふれた西部活劇でした。
ウエンデル・コーリーは、私はあまり西部劇では見てませんが、昔、B・ランカスターの「雨を降ら
す男」や、E・プレスリーの「さすらう青春」などで見ました。そういえば不世出のプレスリーが初め
て映画に出たのは西部劇の「やさしく愛して」なのに、どうしてこのページに書き込みがないんだ!
と、最後は少々八つ当たり気味です。
[2006年6月18日 11時57分25秒]