作品名: ホンドー -


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お名前: 44-40   
私もジュネスのDVDで見た。画面はPDモノとしては相当きれい。メジャー並み。
内容は50年代ウェスタンの面目躍如のコ気味よい小品。優れた戦士で賢者の
インディアン、ウェインとジェラルディン・ペイジの人妻不倫、その旦那が
レオ・「アメリカの安部譲次」・ゴードン、そしてそれと知らずゴードンを殺して
しまう主人公ウェイン、彼の前妻はアパッチ女性、ゴードン夫妻の息子は何も
知らずにウェインを慕う… そしてクライマックスのアパッチと騎兵隊の
大戦闘シーンを含む西部劇らしいアクションを随所にちりばめて、すべてを
83分にまとめる退屈させない構成力。

屈折した人間関係と、判然としない善悪と、それでも戦いあう人間たちの活劇。
この時代の西部劇はとても贅沢な彩りに満ちた「娯楽」である。

ところがジョン・ウェインはその50年代にあまり西部劇に出ていない。50年の
「リオ・グランデの砦」、53年の「ホンドー」、56年の「捜索者」、58年の「リオ・ブラボー」、
59年の騎兵隊の5本だけ。「リオ・グランデ〜」は40年代から続く三部作の最後だし、
「リオ・ブラボー」は「真昼の決闘」のアンチ・テーゼ、「騎兵隊」はいわば脇役だから、
残りはこの「ホンドー」と「捜索者」のみ。ウェインと50年代西部劇との貴重な
邂逅を楽しみたい。

ウェインが彼らしい快進撃を始めるのは60年代の「コマンチェロ」あたりから。
すでにスコット、マクリーは引退し、フォードも店じまい気味の西部劇が作り
にくくなった時代に入ってから。あるいはそのあたりに彼の本質と真価があるの
だろうか。
[2007年4月21日 18時12分15秒]

お名前: 杉本   
ジュネス出版の「Hondo」DVD購入して鑑賞しました。
Amazonで購入したら5000円が3780円(7イレブン先払い、翌々日入荷)でした。
インディアンに追われて逃げる手綱さばき、ライフルや拳銃の発射シーンはジョン・ウェインならでは
のもので、満足できました。また、インディアンの矢が飛ぶいくつかのシーンと決闘のナイフも、とても
緊迫感があり良かったです。これでDVDを購入した満足感で一杯になりました。
つぎに、あえて不満だった点も申し上げます。
J.ウェインが池にブーツを浸けて足を投げ出し休息をとるシーン、次の危険シーンへの切り替えのための
ものかもしれませんが、なにか意味がある行為ですか?気の利いた別な演出がなかったのでしょうか?
ペイジ演ずる人妻と、手当されて回復したJ.ウェインの前に突然酋長が現れるシーンは、中だるみ。人妻と
J.ウェインとの会話も多すぎ、長すぎです。・・しまりのないデレデレ顔(アラモと同じ)は似合わない。
人妻が子供と残されている不幸せな境遇描写はあれでよいのでしょうか?(家出中の人妻の旦那、悪役ぶり
が弱すぎる点、人妻がはじめから変に明るく苦労知らずな雰囲気、彼女の住居が小奇麗な点など)
主人公と人妻、子供、酋長以外の登場人物描写が弱い?
クライマックスの幌馬車隊とインディアンとの戦いもキレがない?
ファンとしては油がのっている時代のJ.ウェイン未鑑賞作品が鑑賞できたことは、たいへん嬉しかった
です!!
[2007年4月1日 20時36分53秒]

お名前: J.W.   
「ホンドー」をようやく見ることができた。あまり画質が良いとはいえないDVDで
あることに加えて勿論、オリジナルの3−Dではないという条件付ですが、正直
なところ、やや期待外れか。
冒頭のホンドーが登場するシーンは、「シェーン」にそっくりという大方の評価ですが、
私は、「駅馬車」「捜索者」に匹敵するぐらい、引き込まれました。幻の1作ということで
それだけ期待も大きかった。
ホンドーが言葉少なく、斧を研いであげたり、馬の蹄鉄をつけたりとミステアリアスな
ままで次第にジェラルディン・ペイジ演ずる(荒野に子供を抱えて必死に戦う西部の女性)
人妻に好意を抱いていくまでは、良いペース。今後の展開にも大いに興味を持たせる。
 しかし、ジェラルデン・ペイジの堅実な演技とウェインの自然な演技とが徐々に噛合わ
なくなる。デュークもフォードやホークスの演出の下とは違い、リラックス感があり、それは
それで良いところも有りますが、やはりペイジの前での詩的な長台詞はウェインに似合わ
ない。子供がたとえ犬に噛まれても、自分が選択した結果であればやむを得ないとか
水泳は自分もこうして教わったからと子供をいきなり、湖に投げ落とす等、野性味溢れる
スカウト役で押し通せば、かなりハードボイルドな映画になったと思われる。
ブロンコを乗りこなすシーン、ナイフによるインディアンとの決闘、幌馬車隊とインディアン
の対決など3−Dを意識したであろう斬新なロングショットからのクローズアップへの切り替え
はフォードとはまた違った新鮮さを感じたが、やはり83分という短時間の中でホンドー・レーン
のキャラクターを固めるのは困難だったということだろう。
サムというインデァンの匂いに吠えるよう訓練された犬や、信義に厚いアパッチの酋長の方が
印象的なのは困ったものです。もっともウェインの影のある男ぶりを、「捜索者」や「赤い河」
といった名作レベルにまで期待する方が間違いか。
[2007年4月1日 19時19分3秒]

お名前: 杉本   
皆さんご存知でしょうが、
2007年3月26日にDVDがジュネス企画より発売されます。5000円くらいです。
つぎのHPに載ってました。
http://www.jk-cinema.com/
死の谷(J.マックリー)、大平原(J.マックリー)、西部魂(ランドルフ・スコット)、
腰抜け二挺拳銃(J.ラッセル)は既に発売されてました。
5000円は高すぎなので、他社より安価で販売されるのを待ちます。
[2007年1月21日 12時12分33秒]

お名前: 今の映画つまんない人間   
60になるジジイです。14、5の時、父に連れられ上野あたりで観ました。たしか立体映画ではなかったか。皆さん良くご存知で感心します。ジンギス・カーン役の「征服者」?は上野の松坂屋横にあった松坂キネマで観ました。
[2006年7月21日 3時26分27秒]

お名前: 44-40   
私はこの映画をまだちゃんと見ていない。ビデオもDVDもないからである。その理由は、
これがジョン・ウェインの独立プロの作品であることと関係しているらしい。ウェイン
が当時自らプロデュースした他の映画と同様、出演するつもりはなかったそうだ。
脚本もグレン・フォードを想定して書かれたものだという。しかしフォードは監督の
ジョン・ファロウが気に入らず、断ってきた。そこで仕方なくウェインが主演する羽目に
なったらしい。

したがってウェイン西部劇としては珍しく、彼が演じるのは孤独な男。犬と一緒に登場
するシーンは、昔テレビで見た記憶だけだが、そのぶん妙に印象深い。混血の出自も、
人妻との恋も彼らしくない。しかし、この映画の魅力を語る人も多い。数年後の「捜索者」
で演者として一皮向けることになるジョン・ウェインが、それをどうこなしているのか、
一度この目できちんと見てみたい。
[2005年7月26日 10時15分19秒]

お名前: ムツゴロウ   
初めまして。パソコン始めて間がないのでこのコーナーのことも、今日知りました。それに「ホンドー」が話題に出来るなんて、わくわくしながら書いてます。この映画は自分は中学生のころが初見です。その後、
学生時代に蒲田か池袋の名画座で見たと思います。テレビでもやらないしビデオもないのが残念です。
ホンドーは騎兵隊をやめスカウトになってたと思いますが。連れ添ってはいるが生活は別、という犬との関係。エサをやろうとする女性を制止する場面やアパッチに捕らえられ拷問の後、ナイフでの決闘になるのだが、火傷のひどいホンドーの掌を旧知の酋長がスカーフで被ってやるシーンを覚えています。ビデオが出たら、ぜひ手に入れたい一本です。初めて訪れて言いたいほうだいですみません。
今後ともよろしく。
[2001年5月15日 14時29分49秒]

お名前: グリーンベイ   
 J・W・さん・・・・・グリーンベイです。
 レス有り難う御座いました。この作品について、お尋ねがありましたので、二三補足させていただき
 ました。若干、私的な背景にも及びますので、西部劇(初心者BBS)の掲示板を、ご参照願います。
[2001年3月22日 0時56分44秒]

お名前: J.W.   
グリーンベイさん、HONDOを紹介していただき、感謝感激です。
本当に残念なことに、私自身はこの作品をまだ観たことがありません。
リバイバルもなく、ビデオも発売されていないと思います。
アメリカではビデオがあるようですので、いつか手に入れたいと思っていたところ、
グリーンベイさんの紹介コメントでますます観たい気持ちが強まっております。
3Dで撮影されているようですが、公開時はどうだったんでしょうか?
また、IMDbによると、第2班の監督にジョン・フォードが出ているではないですか!(クレジットは
されていない)。ウェインがプロデューサーなのでフォードも応援してくれたのでしょうか。
コリー犬も出ているようですし、私にとっては本当に幻の1作です。(原作は翻訳があり、読みました)
原題のHondoは、確か投げ縄を結ぶ革のベルトのような意味もあり、その為、日本車のホンダもアメリカ
人にとって覚えやすかったなんて話を聞いた覚えもあります。
[2001年3月21日 19時59分22秒]

お名前: グリーンベイ   
 53年、ジョン・フアロウ監督作品。公開当時、ジョン・ウエインが久方ぶりに、「駅馬車」時代の
 豪快ぶりを、再現してくれた一本です。アクション映画では定評のあるジョン・フアロウ監督には、
 他に「銅の谷」(50)、「荒原の疾走」(53)等がある。
 物語は、広漠たる熱砂の僻地に、唯一匹の犬をつれて尋ねてきた騎兵隊の隊長ホンドー(ジョン・ウ
 エイン)が、小さな息子を抱え、夫の帰りを待つ女(ジュラルデイン・ペイジ)を、次々に起こる
 アパッチの襲撃から守る。そして、当然猛烈な殴り合い、近距離での撃ち合い等、西部劇の全要素を
 盛り込んだ演出の見事さは流石である。また、胸のすくようなアクションだけでなく、味のある人間
 描写と、しみわたる詩情豊かなこの作品は、当時ハリウッドでは、ジョン・ウエインによる「シェーン
 」とも云われたとか・・・。
 もう一つの見所は、新人ジュラルデイン・ペイジの起用である。彼女はブロードウエイの舞台女優から
 のハリウッド入りと言うことで、この作品における熟達した演技は、53年度、アカデミー賞助演女優
 賞にノミネートされ、彼女の名前を初めて聞いた人々は、驚いて大変な話題になったとか・・・。
 他の共演者に、ワード・ボンドも名を連ねている。
[2001年3月21日 13時11分8秒]

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