作品名: 砂漠の遺産 -


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お名前: ポルカドット   
 先日書き込みした「最後の一人まで」と同じく、ランドルフ・スコット主演、ヘンリー・ハサウエイ
監督作品(Heritage of the Desert, aka. When the West Was Young )ですが、「最後の一人」よりも
更に一年前の1932年作で、本邦公開は翌昭和8年のようですね。(まあ、私は封切り時に見たって
わけじゃありませんけど。)スコットの初主演作であり、ハサウエイにとっても監督で一本立ちした初
回作で、二人はこの後それぞれ大物への道を辿るのだから、記念すべきものですね。おまけに、この二
人は同い年なんですよ。まあ、どうでもいいけれど。

 スコットは、善玉牧場主と悪玉牧場主が土地争いを繰り広げているところへ、東部から来た測量技師
のジャックです。善玉牧場主が、土地の境界をはっきりさせようと呼び寄せたもので、当然、悪玉から
は目の仇にされます。一方では、善玉牧場主が後見人をしている娘のジュディと、善玉牧場主の息子で
彼女との結婚を望んでいるスナップとの三角関係にも巻き込まれます。「最後の一人」の欄にも書きま
したが、この頃のスコット作品にはラブ・ロマンスが欠かせませんね。

 ジュディ役のサリー・ブレインはロレッタ・ヤングのお姉さんだそうで、やはり綺麗な人です。測量
現場の野営で、ジャックが大木の下で毛布をかぶって眠り、ジュディは大きな木の枝の上で眠った翌朝、
先に目を覚ましたジュディが、下のジャックの顔に向かって、まずハンカチを落とすのだけれど、これ
はそよ風に煽られて外れ、今度は椰子の実みたいなのを半割にしたお椀を傾けて水を垂らし、これが顔
にかかって目を覚ましたジャックが木に登ると、ジュディは目をつむって寝たふりをしている。その顔
に今度はジャックがお椀の水を垂らし、ジュディは目を開けてにっこり笑う、といった情緒的で甘美な
場面は、戦後のスコット作品には縁のないものです。

 グイン・ウィリアムズが悪玉牧場主の一の子分ですが、人柄のせいかあまり切れ者には見えなかった
ですね。劇中、親分から、「てめえは頭を使うなっていってるだろ? 銃を使った方がいいんだ。脳味
噌の代わりに六連発を持ってんだからな」なんていわれてました。まだ「ビッグボーイ」という通称は
ついてませんでしたね。
[2007年5月6日 14時25分22秒]

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