作品名: 幌馬車(1923年) -


書込欄へ  ヘルプ
お名前: クインキャノン   
あっしまで、苦労の多い幌馬車の旅に同行しているような気分になっちまった。出ている俳優さんは知
らねえ人たちばかりだけど、この作品で若々しいアラン・ヘールにゃ、その後もいろんな写真でお目に
かかったぜ。
勿体ぶったり構えたりしたとこはなくて通俗的な作りなのに、見物を捕らえて離さねえ迫力のあるのが、
さすが映画史に輝く名作だね。
終わりの方で、敵役に狙撃されそうなのに気がつかねえでいる主人公が、友達のお陰で難を免れるけど、
この場面がセシル・デミル監督に影響して、「大平原」の終わりの方がああなったんじゃなかろうかねえ。
[2005年9月5日 22時17分53秒]

お名前: KOJI   
たった今DVDで観終わりました。
なるほど、納得。これが噂の「幌馬車」なんですね。
インディアンの襲撃シーンなんかも、演出がシンプルなだけに
かえって生々しい迫力がありますね。
はせべさんもいわれているとおり、
なんだか、幌馬車隊の記録映画を観ているような錯覚におちいりそうになります。
素晴らしいです。
リアルタイムで観た人たちのインパクトは計り知れないものがあるでしょうね。
衣装や風俗なんかも、後の西部劇と比べるとかなり実際に近いのだろうと思います。
面白いですね。観られて良かった!
[2005年1月2日 1時26分0秒]

お名前: Ikeda   
西部劇の元祖と言われている映画で、昔の評論家の本には西部劇といえば必ず必ず出て
きて良く知っていましたが、古い作品なので積極的に見ようと思っていませんでした。
最近、思い立ってDVDを買って、見ましたが確かに立派な映画でした。将に、その後
の幌馬車タイプの西部劇のお手本です。
ジェームズ・クルーズはコメディの監督として優れた人で、日本でも親しまれていたそう
です。昭和22年に発行された筈見恒夫の「アメリカ映画読本」に凝った表現があります
ので紹介します。

ジェームズ・クルーズは
>何処までも、ヤンキー気質の楽天さで、野放図もなく明るい。洒落のめし乍ら誠実
>であり、空想的であると同時に常識的で、ナンセンスであり、しかも人間的である。

そしてクルーズの作品を7本挙げていますが、その後で

>けれどもクルーズの名前を映画史上に永久に止めるのは傑作「幌馬車」で充分なのだ。

ここまで絶賛しているのは、当時この映画を見た人には当然だと思います。彼はこの映画
にも出演していたようですが、インディアン役で、あまりそれらしくないので、彼の
シーンは削除されたらしいです。
その後の西部劇の要素をすべて持っていると同時に、上記のようにコメディ監督だった
事もあって、ブリジャー砦でのシーケンスが愉快でした。馬に後ろ向きに乗ったり、
頭に乗せたカップを撃ちあったりするのも面白いですが、ジム役のタリー・マーシャル
が、飲んで聞いた話を、その撃ち合いで酔いがさめて忘れてしまい、また飲んだら思い
出すのが特に愉快でした。この辺にクルーズ、または当時のコメディらしさが出ています。
但し、このジム・ブリジャーは実在の人だったそうで、公開後、その娘さんが、こんな
酔っぱらいではなかったという名誉毀損の申し立てをしたという話も聞きました。
[2004年12月9日 16時46分33秒]

お名前: はせべひろし   
子供の頃、父が伝説のように話してくれた無声映画「幌馬車」。その映画をヴィデオで見ることができて、
感慨無量。しかも、その出来映えの素晴らしさ!無声という以外、技術的に何の古さもない。その後、映
画が様式化ばかりしたせいか、この映画には、巨大イベントのドキュメンタリーを見るような、ナマナマ
しい迫力がある。映画は、1848年春カンサスを出発した幌馬車隊が、自然の脅威やインディアンと闘
いながら、苦難の末、2千マイルかなたのオレゴンに到着するまでを、詩情豊かに、しかも写実的に描い
ている。一大民族詩といえようか.美男美女の恋や、少女と人形の悲しいエピソードなど、人間描写もし
っかりしている。
セリフは画面にでるから、一時停止にして、ゆっくり読めるのがありがたい。ただ、西部訛りを、そのま
まスペリングしているので、youがyeに、canがkinになっていたりしてとまどう。
西部劇ファンなら、ぜひ見るようお勧めします。原題は、”The Covered Wagon”
[2001年6月5日 21時28分32秒]

※この作品についての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL

半角カナは文字化けします。  ※自動改行ではないのでご自分で改行してください。

作品名リストに戻る