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お名前: ウエイン命
確かタイトルバックに流れていたと思いますが、この映画には、なかなかテンポのいいゴキゲンな主
題歌(「The Ballade of Jesse James」と云いましたかね、ちょっと自信ありません)があって、私
はレコードを持っていました。歌っているのは、TV「スミスという男」(A・ラッドの「ネブラス
カ魂」のヒーロー「ささやくスミス」と同一人物で原題も同じ「THE WHISPERING SMITH」)で、オー
ディー・マーフィーの相棒を演っていたガイ・ミッチェル、渋くてよく通るイイ声でしたよ。歌手が
本業と云うことでしたが、デフォレスト・ケリーの弟みたいな、なかなかの面構えでした。そのレコ
ードも半世紀近く前に実家において来たっきり、両親も亡くなった今ではもう捜す術もありません
が、「アラスカ魂」の「♪Way up NORTH♪」のような感じで挿入されているサビの部分「♪JESSE
JAMES was his name♪」は、今でも結構鮮やかに耳の奥に残っています。当時TVに流れていた「フ
マキラー」のコマーシャルソングの1節「♪カ、ハエ、アブラムシ♪」にフシがそっくり(逆か)だ
ったんですよ。
[2007年11月19日 17時43分1秒]
お名前: ポルカドット
これを見ず終いでは心残りだから、ビデオを買いました。J・ジェイムズのニューヨーク来訪なんて
実際はなかったんでしょうけれど、物語ではウエイン命さんが書かれたように、たまたまニューヨーク
に来たジェシー・ジェイムズが、ボブ・ホープ演じる保険会社員のミルフォード・ファーンワースに勧
められて生命保険に入ります。劇中の新聞には、「札付きの西部の無法者ジェシー・ジェイムズがN.
Y.に滞在中」なんて大見出しが出てるのに、西部のお尋ね者はニューヨークでは逮捕できないんです
かね。
ファーンワースはジェシーを追って西部に向かう汽車の中で、向き合った座席のインディアンに早速
保険を売り込もうとしますが、インディアンは無表情に首を横に振り、乗ってきません。やがて、途中
の駅でインディアンは降りますが、彼が網棚から下ろした書類鞄にライバル保険会社の社名が入ってい
ます。インディアンは同業の保険勧誘員だった、というギャグです。
他のギャグでは、ジェイムズ・ギャングが列車襲撃のため覆面して線路脇で待ち構えている時、ジェ
イムズ兄弟がピストルを指先でスピンするのを見て、同行しているファーンワースもそうすると、ピス
トルがばらばらになって四散したり、夜のジェームズ家の庭のパーティで、ジェシーの情婦の妖艶なロ
ンダ・フレミングの足もとに、ドクトカゲが現れて彼女が悲鳴を上げ、ファーンワースが手近のものを
ひっつかんでトカゲを何度も殴ってやっつけますが、彼女に「あなた、勇気があるわねえ」といわれて
手にしたものを見ると、ガラガラ蛇だったので腰を抜かして放り出す、などの場面が笑わせます。ジェ
シーの屋敷が銃砲店みたいに銃器だらけなのも可笑しいです。
大詰めの撃ち合いに助っ人に現れる西部劇スター連は、発射した銃口から立ち上る硝煙をふっと吹く
のがお約束らしく、ヒュー・オブライエンのワイアット・アープは馬鹿に銃身の長い短銃(矛盾した言
い方ですが)の銃口を吹き、フェス・パーカーのデイヴィ・クロケットは時代遅れの火打ち石銃の銃口
を吹きます。西部劇のヒーロー揃いの中で、ビング・クロスビーだけはホープ映画に限って出てくるシ
ロウトなので、粋に銃口を吹こうとして硝煙にむせ、ごほんごほんと咳き込みます。ゲイリー・クーパ
ーはこの映画の後、「コルドラへの道」を作っていますが、「コルドラ」は西部劇というにはちょっと
疑問がありますから、正真の西部男ぶりを見せたのはこの「列車強盗」が最後になります。
クレジットなしだけれど、他にも西部劇でお馴染みの顔が登場します。ジェシーの仇敵の無法者で、
ファーンワースをジェシーと誤解して決闘し、彼のインチキ・ガンプレイで肩を撃ち抜かれるのがジャッ
ク・ランバート。この人は西部劇で数え切れないほど見ましたが、善玉だった試しがありません。また、
西部に着いたファーンワースがまず入るダーティ・ドッグ酒場(何という名前!)で飲んでいる無法者
の中に、マイク・マズルキがいます。この人は確か日本に招かれて、力道山のプロレス映画に敵役レス
ラーで出たことがあると思いますが、やはり善玉だったのを見たことがなく、大きな体と役柄からして
粗野な男だろう、ぐらいに考えていましたが、人物短評に「素顔の本人は知性的な人物で、無類の読書
家であり、機知に富む座談家」とあって、人を外見で判断してはいけないと改めて痛感しました。マズ
ルキさん、ご免なさい。
ボブ・ホープ映画だから、ファーンワースはもちろん間抜けですが、「腰抜け二挺拳銃」の主人公よ
りは根性のある人物に描かれていると思います。だから、今回はロンダをビングに横取りされることな
く手に入れ、映画の終わりでは保険会社の社長になって、ニューヨーク本社の社長室に陣取っています。
そこへ社長夫人のロンダが子供を半ダースほど連れて現れ、主人公に何か囁きますが、きっと「また、
赤ちゃんが生まれるのよ」といったのでしょう。
ホープは亡くなりましたが、百才の天寿を全うしたのですからおめでたいことです。フレミング嬢は
今も健在のようですね。ご長寿をお祈りします。
[2007年10月13日 11時39分41秒]
お名前: ポルカドット
この映画をご覧になったとは羨ましい。
私は「腰抜け二挺拳銃の息子」の項に書き込みしたように、うっかりこの映画を見逃してしまい、
非常に残念で、機会があったら見たいと思っていますがまあ無理でしょう。
多彩な特別出演者には、他にジャームズ・ガーナーがマーヴェリク役、フェス・パーカーがデイヴィ・
クロケット役で出ているようです。ちょっと、時代が違うんじゃないかという気もするけれど。
[2006年4月16日 12時37分27秒]
お名前: ウエイン命
1959年の作品、ご存知ボッブ・ホープの腰抜けシリーズ最終作です。中学の頃見たんですが「ALIAS
JESSE JAMES」と云うオリジナルタイトルと邦題とのギャップに戸惑いながらも、当時ですから結構
楽しんだ記憶があります。
タイトルロールのジェシーはウェンデル・コーリィと云う、全然それらしくないオジサンでガッカリ。
ストーリーは、ホープの保険外交員がなんとジェシーと大金の保険契約をしてしまい、ジェシーが殺
されると大損失になるため、保険料を返して証書を取り戻すか、さもなければジェシーが殺されない
よう身辺警護に当たれと云う社長命令で単身西部へ赴くと云う奇想天外なもので、ジェシーの情婦役
で赤毛美人のロンダ・フレミングなども出てました。
この映画が今も私の記憶に鮮やかなのは、ラストの秀逸な楽屋オチゆえなんです。めでたく保険証書
を取り返したホープが、追っかけてきたジェシー一味に遂に包囲されるんですが、助太刀に駆けつけ
た面々がスゴイ。TV「ガンスモーク」のJ・アーネス、同じく「ワイアット・アープ」のH・オブライ
エン、「アニーよ銃を取れ」のG・ディビス、「ローンレンジャー」のJ・シルバーヒルズ(トントで
す)他、W・ボンド、R・ロジャース、B・クロスビー、そしてそしてなんとクーパーまでが、お馴染
みの扮装そのままに、「これでブーツヒルにまた墓が増えるな」とか「ちょっと狙いが高かったかし
ら」「やったぞ!キモサベ」などと一言ずつ云いながら、影から一味を片付けていくんですよ。
私、クーパーを映画で見たのはこれが初めてだったので、終わった後、スッ飛んで家に帰り弟を連れ
てそのまま映画館に引き返したと云う忘れらないものとなりました。
[2006年4月16日 9時25分42秒]
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