作品名: 草原の野獣 - |
主役・大牧場主の父親ヴァン・ヘフリンは「シェーン」のライカーそっくりの 力、力、力の自信満々の開拓成功者。もう一人の主役・長男タブ・ハンターはこ の父親の悪いところを極端に受け継いでいる。父親は野獣の息子を庇っていたが 最後には息子と対決する。父親が反省するまで映画の大半は二人を描いているか ら悪業の描写ばかりです。ラストは一気にカタルシスとは行かないのでもう一つ 娯しくあるいは楽しくなかった。 V・へフリンはどうしても「シェーン」の農夫のイメージが強く、銃も早い牧 場主に見えないのもラストが活きない要因かも知れない。 「縄張り」のボケ役ミッキー・ショネシーがT・ハンターに丸腰で撃たれる東 部から来た元ボクサーの保安官助手。この役はT・ハンターの殺人(丸腰射殺) を決定付けるためにわざわざ用意された役みたいでした。 スピード感溢れる放牧馬の捕獲シーンはこの映画の拾い物。[2003年9月15日 19時29分13秒]
銃の力で現在の地位を築いた大牧場主と、不肖の息子の物語。 というと似たようないくつかの西部劇が頭に浮かびます。 「ガンヒルの決闘」「大いなる西部」「ララミーから来た男」 などなど。 早撃ちの父親にヴァン・へフリン、息子には粗暴な兄にタブ・ ハンター、温和な弟にジェームス・ダーレンが扮します。 兄は父親の銃の腕前に憧れる反面、強く反発して暴走を繰り 返し、親子の悲劇的な対決に向かって突き進んでいきます。 正反対な息子二人を配したところが前述の作品とは違うとこ ろでしょうか。 へフリンは凄腕の早撃ちというふれこみですが、ちょっと苦 しいのでは。 「シェーン」の開拓農民のような役ならドンピシャですが。 いささか鈍重過ぎるのではと感じました。 対するハンターは精悍なマスクときびきびした動きでうって つけの役所でした。 ジェフリー・ハンター、ロバート・ワグナーなどと並んで、 若手トップグループの一人と目されていましたが、同姓?の J・ハンターにはその後水をあけられてしまいましたね。 原題は「GUNMAN’S WALK]‘58年度作品。[2003年9月11日 16時7分48秒]