作品名: 復讐に来た男 - |
ジーン・ケリーは西部劇の監督作はありましたね。 ジェイムス・スチュアートとヘンリー・フォンダの「テキサス魂」。[2007年5月21日 18時13分50秒]
以前、「捨身の一撃」の欄に、悪党の拳銃使いがチンピラ風だったのは物足りなねえって書いたけど、ありゃ、 あっしの記憶違いで、あの役を演ったマイケル・ペイトは、二、三年後の「決闘ウエストバウンド」も含め てまずまずの存在感だったね。若造は、この「復讐に来た男」でポール・リチャーズって俳優が演ったペソ・ キッドだったよ。キッドっていうくらいだから貫禄がねえのが当たり前で、この写真じゃ、ペギー・キャス ルがこのチンピラに撃たれて重傷だったね。ペソ・キッドよりも年季が入った方の悪党役は、「左ききの拳 銃」でパット・ギャレットを演って印象的だったジョン・デナーたちが引き受けてたよ。 ところで、ジーン・ケリーにはミュージカルでない写真もあるけど、西部劇にゃ出てないと思うよ。とこ ろがフレッド・アステアには一本だけ西部劇があるんだね。「ご老体一党またもや馬を駆る」って大層な作 品に、ウォルター・ブレナン、エドガー・ブキャナン、アンディ・デヴァインなんて西部劇の常連と共演し てて、ペソ・キッドを演ったポール・リチャーズも出てるよ。七十才のアステアの役名が「ザ・ボルチモア・ キッド」なんだから、キッドといえばチンピラ、とはいえないね。この写真、あっしは未見だけど、是非、 どなたかに見て頂いてお話を伺いてぇやね。[2007年4月10日 22時34分12秒]
ランドルフ・スコット主演、レスリー・セランダー監督の1955年作品(Tall Man Riding)。昔、 劇場で見たけれどもう忘れたので、DVDで見直しました。スコットは小牧場主で、以前に恋人のドロ シー・マローンの父親である有力牧場主に、娘に言い寄ったといって、背中に傷跡が残るほど鞭打ちさ れ、自分の牧場を焼き払って街から出て行った過去があり、その復讐に来た男、という設定です。主人 公が宿敵との果たし合いに赴くと、対決場所として、奇妙にも窓を締め切って真っ暗にした納屋が用意 されています。お互いに撃ち合う相手がよく見えないから、ある意味、公平な勝負ではあります。 牧場主の所有地が、正規の登記がされてなかったということで政府に接収され、終盤には人々がこの 土地を手に入れるための、小規模なランド・ランが行われます。平凡な西部劇ですが、きちんと作られ ているという印象です。 スコットが悪保安官補と、「西部の裁き」並の荒っぽい格闘をしますが、荷馬車の下に倒れ込んだり しながら殴り合うので、撮影時に馬が驚いて動きだし、スコットは車輪で頭を轢かれかかったとのこと で、幸い轢かれずに済みましたが、彼が愛用して25本以上の映画でかぶったステットソン帽が、車輪 に轢き潰されてしまったそうです。[2007年4月8日 20時58分19秒]