作品名: 女群西部へ - |
昭和27年公開のMGM大作。この映画に期待したことは三つ。まず女群。ロバート・テイラーに 率いられるのだから、レベルの高い女性たちに違いない。つぎに、フランス系新人女優ドニーズ・ ダーゼル。どういうわけか、前評判が高かった。三番目に「二世部隊」で評判をとったヘンリー・ 中村が重要な役で出ていること。しかし、どれも裏切られた。女群は、そのあたりで集めたような おばさんばかり。ドニーズ・ダーゼルは、とてもテイラーの相手役はつとまらない、銅の卵。後年、 「ヴェラクルス」に出て、辛うじて、面目を保ったが。ヘンリー中村に至っては、ロバート・テイラー の初対面に、「おまえ、座っているのか、立っているのか?]と屈辱的な言葉を投げかけられる。 これも、後年、「渡るべき多くの河」で、大男のジェームス・アーネスに飛び掛ったはいいが、 子供扱いに、振り回されたロバート・テイラーを見て、仇をとった気がしたものだ。[2006年8月28日 18時28分31秒]