作品名: 西部の怒り - |
こんなところで書くのもなんですが、きのう、エリオットが、初めて、役名つきの役をもらった映画を ビデオで見ました。数年前、WOWOWでも放映されたから、見たかたをあると思います。バズビー・ バークレーのミュージカル「ゴールド・ディッガース1935」!リゾート・ホテルの副支配人マーテ ィン役で、映画の冒頭、ハイ・シーズンを前に、支配人が、従業員に訓示したあと、マーティンも若干 の注意事項を話します。まともに、顔も映らないチョイ役ですが、声がよく通ってすばらしかった。 このころ、クラーク・ゲーブルの「ダンシング・レディ」(輸入ビデオのみ)にも、役名なしで出て います。バーの奥でスロット・マシーンをしている男です。彼の西部劇が見られないから、こんな探索 で喜んでいます。彼は、1938年「ビル・ヒコック・シリーズ」に出て、西部劇スターに定着しまし た。それにしても、あのころ、三宮の映画館を超満員にした、西部劇ファンはどこに行ったのでしょう か。まだそんな年でもないのに、このコラムにも反応が少なすぎますね。[2003年7月27日 13時31分3秒]
監督はマクガワン兄弟。後にB級ホラー作家になったらしい。ウイリアム・エリオットは 何故か肉親の復讐をする役が多い気がする。この映画はウオルター・ブレナンが印象に残った。 このころのブレナンは西部劇では悪役、他の映画では善人役もあり、中々個性的な役者であった。[2002年1月20日 6時40分59秒]
わが国では、「赤い河」より先に公開されたが、あきらかに「赤い河」を下敷きにして作られた映画だろ う。殺された弟の犯人を探す主人公は、デリンジャー銃を持った男ということを唯一の手がかりに、キャ トル・ドライブのリーダーになる。一行には、容疑のかかるやつばかりいて、主人公は、冷酷無情に、犯 人を追求していく。「赤い河」のダンスンは、老人のガンコさが、こうじたものだが、こちらは、弟のウ ラミはらさでのヒステリー症状で、まわりの者の気のつかいようが気の毒なくらい。それでも、犯人がい つまでも証拠の小型拳銃を持ったままいるだろうかと疑いながら、最後まで息をつかせない。ひいき目な がら、ウィリアム・エリオットの名演は、ジョン・ウェインを凌いでいたように思う。B級スターとあな どるなかれ。ウォルター・ブレナンの出演が、映画を引き締めているし、リパブリック社長愛人の、マリ ー・ウィンザーもこの映画では、そんなに悪くない。エリオットの早撃ちは、巻頭の酒場の場面で見られ る。このシーンは、エリオットものの中でも白眉。[2001年7月1日 19時18分14秒]