作品名: アメリカン・アウトロー - |
これですよ、これ!私が「ワイルドビル」「トムホーン」「ミネソタ大強盗団」「ジェロニモ」等の 欄でくどくどと訳の分からないことを云ってきたのは。「ロングライダーズ」辺りからこっち時々作 られてきた、私に云わせれば「実録モノ」あるいは「再現フィルム」にはいい加減辟易して「もう観 ない!」と決めていましたが、「ワイルドレンジ」の次にこの映画が好きと云う「老レンジャー」さ んのご意見を見て遅ればせながらレンタルDVDで観たんですよ。 テンポよく展開する前半の面白さに十分満足しながらも、「老レンジャー」さんには申し訳ないんで すが、どうせ後半は惨めな逃避行が始り、後から撃たれる悲惨な結末を「淡々と」迎えるものと決め 込んでいました。「ドキュメンタリー」だと思ってますから当然ですよね。ところが、「テネシーに は鉄道がない、鉄道がないところに私は用がない、それに君を追うのにももう疲れた」と云うピンカ ートンの言葉に送られて、新妻と手に手をとって新天地へと旅立つ希望に満ちたハッピーエンドにビ ックリ。嬉しくて涙が出ましたよ。実際の西部開拓史には詳しくはありませんが、ピンカートンが J・ジェームスをあんなことを云って見逃したなんて考えられません。フィクションに違いないと思 いますが、それでもなお敢えてあのラストですよ。久々に西部「劇」を観た気分になりましたネ。 ファレルは、これまでのジェシーとは違ってズングリムックリなので、観る前は「似合わないヨナ ー」と思っていましたが、逆に、そんなつまらないことはすっかり忘れて、この「近頃貴重な」ラス トシーンの余韻を楽しみました。 ところで、ジェシーと云えば長い間T・パワーとR・ワグナーで、その後なかなかスクリーンに登場 させてくれませんでしたが、上記2作に加え近々ブラピの「ジェシー・ジェームス暗殺」が公開され るそうで、ここに至って、スクリーン上のジェシーの活躍振りには眼を見張るものがある、と云うよ り「エッ、また?」の感なきにしもあらずですが、何か訳でもあるんでしょうかね。[2007年5月27日 12時58分37秒]
映画館で映画を再び見始めた後の西部劇「テキサス・レンジャーズ」「アメリカン…」 「ミッシング」「アラモ」「ワイルド・レンジ」では「ワイルド」の次にこの作品が好き です。 コリン・ファレルとアリ・ラーターは微笑ましくて応援したくなるようなカップルでし た。「ヤング・ガン」のような強烈な若者像でない点に物足りなさを感じられる向きも多 いと思いますが、私には何の過不足もありませんでした。コリン・ファレルは出世して今 や大王です。以前、誇り高き男・ジェフリー・ハンターはイエスになりました。この二人 が出世頭と思っていたら、ヘンリー・フォンダの大統領を忘れていました。 馬の疾走するスピード感と躍動する筋肉の映像では、馬とカメラが相対速度ゼロで撮る 方法で「駅馬車」が最も有名です。最近はヘリコプター撮影による映像がよく使われてい ます。 この映画は望遠レンズとスローモーションでアクションとスピードを表現しています。 このスピード感が私には丁度よい心地よさでした。と映画館では思ったのですが、我家の 小さいTV画面では殆ど感じられませんでした。久し振りに感じた映画とTV画面の差で した。 007・ティモシ−・ダルトン=ピンカートンに凄腕のエピソードが描かれていないか ら敵役として生きないし、最後の分かり合った男同志の友嬢らしきものも一寸弱い。 コール・ヤンガー=スコット・カーンは父親ジェームズ・カーンそっくりの体付きで彼 を始めアウトローズは皆んなアイビー・リーガーのフットボール選手に見える。[2005年2月22日 15時15分8秒]
最近作が本掲示板に紹介されていないのが不思議。ジェシー・ジェームスを描いた 西部劇は数が多く、またかという感じもするが、それなりにまとまっていて、唐突 なベッドシーンもないし、窓ガラスを破って馬が飛び出すところや、屋上から一斉 射撃するところは、過去の西部劇の名場面を再現したお楽しみ。馬のスタンピード は、「無頼漢」を思い出す。ただ、駅馬車強盗はじめ、手抜きで、迫力に欠けた場 面が少なくないのは、西部劇専門のスタントマンがいなくなったせいか?ティモシ ー・ダルトン(ピンカトーン)や、キャシー・ベイツ(ジェシーの母)がワキを固 めるのは、もったいない気がする。 タイロン・パワーのジェシー・ジェームスに比べ、貫禄のないロバート・ワグナ ーを嘆いたのは昔。やくざなジェームズ・キーチが登場し、今回は、チンピラ小僧 のコリン・ファレル大王が演ずることになってしまった。[2005年2月7日 21時43分1秒]