後年に同じ邦題のマカロニ・ウエスタンがあるみてえだけど、あっしはそれは見てねえんで、これは
ジョージ・モンゴメリー主演のアメリカ版だよ。主人公はピンカートン探偵社の探偵で、強盗団に潜入
捜査するって内容だったね。

筋は忘れちまったけど、始めの方は、朝の何時何分に強盗団の誰々が銀行の近くのどの辺りで配置につ
いて、何時何分に銀行員が出勤してきて、それから何時何分に．．．って調子で画面に合わせてナレー
ションの入るドキュメンタリー調の導入部だったね。

場面で一つ覚えてるのは、戸外シーンだけど、主人公が強盗団に入ろうとしているところで、ボスに
「お前は何ができる？」って聞かれて、「字が読める」なんてとぼけた返事をしてるところへ、悪党の
子分が何人かで、仲間の男を一人引き立ててくるんだよ。実は引っ張ってこられたのも探偵で、主人公
とは仲間同士なんで、先に強盗団に潜入してたのが、ばれて捕まっちまったんだね。主人公はボスに、
「仲間に入るんなら、初仕事に、まず、この場でこのスパイ野郎を殺れ！」っていわれて、短銃を渡さ
れるんだね。絶体絶命の場面だよ。皆さんがこの場面の登場人物だったら（あるいは脚本家だったら）、
ここはどう始末をつけるかねえ？

[2005年9月25日 13時12分15秒]