1966年、E・ドミトリク監督、R・ウィドマーク、W・ホールデン2大巨頭の激突です。他には、
J・ルール、P・オニール等、それにH・ケリー・Jrが出てます。
南北戦争も終盤、北軍の依頼でメキシコから2500頭の牛を運んできたホールデンは、飢餓に苦し
む南軍のウィドマーク大佐に拉致され、北軍に納入したばかりの牛を盗んで南軍の拠点まで運ぶ羽目
になります。初めは当然反目し合ってますが、途中、数々の窮地を力を合わせて脱出していくことで
二人の間に男の友情が芽生えると云う、まー、話としては定番中の定番で、ごひいきウィドマークの
アイパッチをつけての奮闘にも拘らず、当時でさえ退屈な映画でしたが、今改めて見ると、「許され
ざる者」や「トゥームストーン」等、最近の西部劇を見慣れた目には、なんとも大らかで逆に新鮮に
見えました。「アー、西部劇ってこうだったよなー」って感じですね。
小難しい屁理屈もなし、血しぶきもなし、妙に懲りまくった映像も望遠レンズもなし。男はこう、女
はこう、善人はこう、悪人はこうと云う、まことに単純明快な展開にはむしろ爽快感さえ覚えます。
昔の友人に遭ったような懐かしさがあります。
但し、申し上げておきますが、「ワーロック」のドミトリク監督としては出来の悪い方から数える映
画だと思いますよ。「シャラコ」もそうでしたっけ、あの程度カナ。
[2006年6月20日 11時57分23秒]