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お名前: ポルカドット
上州のご隠居さん、
ホアキン・ムリエタはメキシコ生まれですが、活躍?したのはカリフォルニアですから、確かに
メキシコの山賊といってしまっては語弊がありますね。
昭和の初年に改造社から世界大衆文学全集というのが何十冊も刊行され、私も数十年前の子供の
頃、たまたまその一冊の犯罪物語編か何かで、ムリエタの話を呼んだことがあります。ムリエタが
仲間と争って山刀で斬り合い、相手の指を何本か切り落としたこと、その相手は以後、三本指といっ
てムリエタの一の子分になったこと、彼らが殺された後、興行師がムリエタの首と三本指の右手の
アルコール漬けを見せ物にして稼いだこと、などが書かれていたのをおぼろげに覚えています。こ
れらの暗赤色のクロース装の文庫版大の本も、今ではとんと見かけなくなりました。
先に、「マスク・オブ・ゾロ」という映画で、ゾロをホアキンの弟にしたのは乱暴だと書き、そ
れは、ゾロといえば名家出のドン・ディエゴであってムリエタの身内のはずがない、と私が思い込
んでいたからですが、考えてみれば、あの映画にはアンソニー・ホプキンス演じる元祖ゾロがちゃ
んと居り、ただすでに老境に入っているため、見所のある若者を鍛えて二代目ゾロにするという物
語でしたから、二代目ゾロは誰でも有資格者であり、ホアキンの弟としたのはなかなか気の利いた
選択なのかも知れません。ゾロがホアキンの弟だなんて無茶な、と批判したのは私の勇み足でした。
劇中、本筋に関係なく著名キャラクターを登場させて観客をにやりとさせる趣向には、「ウイン
チェスター銃 '73」のワイヤット・アープ、「キャット・バルー」のブッチ・サンダンス、それ
から、はせべひろし氏の書かれた「平原の勇者」のジェシー・ジェイムズなどが思い浮かび、他に
もまだいくらでもあるでしょう。ジェシー・ジェイムスを演じたデイル・ロバートソンは、これが
デビュー作です。ロバートソンとランドルフ・スコットの共演は、これと、続く「決闘カリブ街道」
の2本だけですね。
[2005年11月3日 11時58分32秒]
お名前: 上州の隠居
ゾロとホワキン・ムリエタの関係面白いですね。ムリエタはメキシコの山賊Banditよりカリフォルニアのゴールドラッシュ
時代のOutlowとして知られてます。ラブ隊長率いるレンジャーズが持ち帰ったビン入りの首は本物かどうかで争っている
そうです。ムリエタもアープと同じように1854年Ridgeの本で名を上げたらしいですね。「荒野の群盗」Murietaは
見てますがローランド物があるとは知りませんでした。気になります。
西部劇の中に伝説の人物が登場するのって 嬉しくなりますね。「ダラス」のW・Bヒコック、「荒野の貴婦人」のビリー
ザ・キッド、「悪名高きテキサス人」のサム・バス「アウトロウ」のブロッディ・アンダーソン「オレゴン魂」の
首吊り判事パーカー「ホンドー」のワード・ボンドのバッファロウ・ビルは?など!
[2005年11月2日 11時57分7秒]
お名前: ポルカドット
先日の書き込みに、「マスク・オブ・ゾロ」の中で、ゾロがホアキン・ムリエタの弟だとはいい
加減なものだと記しましたが、そのあとでちょっと、ゾロについて書かれたものを見たら、J・マッ
カリーの創造したゾロという人物は、ホアキン・ムリエタを緩やかになぞったもの、との記述があ
りました。どうも私の方が認識不足だったようです。
[2005年9月14日 17時48分7秒]
お名前: ポルカドット
R・スコットの作品としては、他にもっと出来のいいものがいくらもあろうと思います。エロー
ル・フリン作品のストック・ショットを使っていたためか、確かこの映画でも酒場に「サム・サン
デー・モーニング」が流れていたような気がします。
その他、場面を断片的に覚えているだけですが、ちょっと面白く思ったのは、メキシコの有名な
山賊のホアキン・ムリエタを登場させていたことです。もっとも、まだ出世前?の若造としてでし
たが。スコットと言葉を交わしながら、突然、振り向いて背後にいた見張りを撃ち倒す場面があり、
抜け目なくて腕のいいところを見せていました。
数年前に「マスク・オブ・ゾロ」という映画を見ていたら、ゾロはホアキン・ムリエタの弟とい
う設定だったので、その調子のよさに驚きました。ホアキン自身は映画の始めの方で殺されたと思
いますが。
ところで2、30年前に、ある映画館の前を通った時、確か「逆襲死の谷」というのがかかって
いたのですが、横目でポスターを眺めたところでは、どうやらリカルド・モンタルバンがホアキン・
ムリエタに扮して主演しているもののようでした。私は用事があったのでこれを見ておらず、かす
かに心残りです。ご覧になった方、感想をお聞かせ下さい。
[2005年9月8日 20時4分39秒]
お名前: はせべひろし
私の発言の中で、ランドルフ・スコットの「決闘カリブ街道」と「平原の勇者」を取り違えていた
ようです。申し訳ありません。記憶に頼るといけませんね
[2001年6月4日 23時0分3秒]
お名前: はせべひろし
大好きなランドルフ・スコットの紹介ありがとうございます。でも、私はシネカラー初公開作品「西部
の裁き」が一番好きです。フォーレスト・タッカーとの格闘は西部劇史上に残るものでしょう。「銃の
後ろに立つ男」で覚えているのは、突然スコットが、似合わない茶色のチョッキに着替えて登場したと
思ったら、そこから「サンアントニオ」のフィルムを借用した追跡場面が始まったことです。このころ
のWB作品では、クーパーの「スプリングフィールド銃」でも、同じ追跡場面の借用があったから、ス
コットのせいにはできませんが、いささか興ざめでした。ランドルフ・スコットの映画の中で、「決闘
カリブ街道」を意外にいいと思ったのは、スコットより、黒ずくめデイル・ロバートソンのジェシー・
ジェームス(?あるいはカントレルだったか?)のかっこよさだったのか?それにしても、固パンのよ
うなスコットが服装だけは、西部ファッションとっかえひっかえだったのは不思議ですね。
[2001年6月4日 22時22分24秒]
お名前: グリーンベイ
WB社52年製作。フエリックス・E・フエイスト監督作品。
西部劇に最も多く(23本)出たランドルフ・スコット西部劇の一本ですが、彼の作品から選ぶとした
ら、これでしょう。
19世紀中頃、奴隷問題を巡って南北の対立が激烈化し、奴隷制度を維持しようとする南部がカルフオ
ルニア州から分裂しようとする動きを見せていた頃のロスアンゼルスを背景に、私欲を計る陰謀団と
それに立ち向かう秘密調査官の物語。リック・プライス(スコット・実は元騎兵隊の司令官ランス・カ
リカット少佐)は、密命を受け密かにロス行きの駅馬車に乗り込む。乗客には、奴隷賛成論者、教師を
するためロスに向かうローラ(パトリス・ワイモア)、上院議員、有名な辻強盗と多彩、あの「駅馬車」
を彷彿とさせる。これらが絡み合って話を面白くするのだが、最後に、ローラの許嫁でもあるロスの
守備隊長は、町の賭博場の歌い手ショーナをすでに愛するようになっていること知り、リックは公然と
あらためて愛を打ち明ける。ローラ役、パトリス・ワイモアが実に魅力的、何となれば彼女は、あの
エロール・フリンの奥さんであり、「二人でお茶を」でドリス・デイを向こうに回し歌い踊りまくった
彼女でもある・・・・。
[2001年6月4日 16時39分45秒]
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