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お名前: 44-40
はっきり言ってたいした作品ではない。でも、老け込む前の颯爽としたゲーリー・クーパーの
大活躍を、カラーで見ようと思ったらこれだと思う。
自分の顔が書かれたお尋ね者の張り紙の横でマッチを擦り、タバコに火をつけながら張り紙を
燃やしてしまう登場シーンから、屋敷の玄関でルース・ロマーンと熱いキスを交わすラストカット
まで、クーパーはただただひたすらかっこいい。男の少年心が思わず拍手をしたくなる。
ウェスタンファッションも色とりどりだ。おなじみのフリンジつきのウェスタンジャケットは、
ブラウンと濃紺の2色が登場。東部からやってきた保安官になりすますときは、シルクハットに
ロングコート。つばの広いメキシカンハットにフロックコートで登場する場面では、細巻きの
長いシガーを唇の端に優雅に引っ掛ける。ジョン・ウェインには出来ない芸当だ。
早撃ちも乗馬もまだまだ元気いっぱい。若さと成熟がいいバランスだ。
スチュアート・ヘイスラーの演出に深みはないが、ワーナーでハンフリー・ボガートらの
スリラーをいくつか撮っているだけあって、夜のシーンに冴えがある。微妙なライティングは
フィルム・ノワールのような独特の雰囲気をかもし出す。クライマックスにも夜のシーン
を持ってきたのは正解だと思う。
すべてが90分にまとめ上げられているのも心地よい。まあ、もっと中身のあるクープが見たい
という人は、「真昼の決闘」を見てください。
[2004年2月25日 22時57分37秒]
お名前: はせべ ひろし
「ダラス」の最大の欠点は、クライマックスが、暗い室内で、ちっとも迫力がなかったことです。相手もマッセイ爺さんじゃ、クーパーが勝つにきまっています。面白かった場面は、二箇所。一つは、ノスタル爺さんご指摘の冒頭のヒコックとのウソの決闘。死んだと思ったクーパーが、落ちている帽子を指にひっかける
。もう一つは、庭で拳銃の練習をしている男が、やっと標的に当てたと思って喜んだが、後ろを振り向くと、窓辺で、硝煙の残る拳銃を手にしたクーパーがめくばせしている。どちらも、ファンならニヤリです。
[2003年7月15日 11時5分43秒]
お名前: グリーンベイ
ノスタル爺 さん こんにちは・・・・・・
「ダラス」懐かし映画です。相手女優は、たしかルース・ローマンだと記憶してます。
ステイーブ・コクランこれも懐かしい。ご指摘のように拳銃の吊り下げ方が変わってました。
キネ旬の写真を参考に何枚も描きました。またコクランはバシッとしたスーツで登場したのも
西部劇では面白かったです。クーパーはこの二年後に「真昼の決闘」を撮りますがギャラも安く
グレース・ケリーも舞台での新人で「真昼の決闘」は、アカデミー賞を主演男優賞はじめ四つ
も貰った割に制作費は少なかったと何かの本で読んだ記憶があります。
[2000年1月19日 9時10分57秒]
お名前: ノスタル爺
『ダラス』は、ゲーリー・クーパーが49歳の時の作品。クーパーは50歳を
境として、急に老け込んでいくのだが、この作品ではハツラツとしている。
クーパーの作品の中では、それほど有名ではないが、出来のよい西部劇だと
私は思っている。
射ち合いも多く、馬による追跡シーンも工夫がこらしてあり、クライマックスの
決闘も二段がまえで楽しませてくれる。
冒頭で、クーパーがワイルド・ビル・ヒコックと決闘するシーンがあるんだが、
こんなのが私にとってはうれしいんだ。決闘の後、ヒコックが、保安官を引退して
役者になる、と言ったセリフには頬がゆるんでしまった。
だって、史実でもヒコックはバファロー・ビルに誘われて舞台に立っているんだ
もの。しかし、作り物のセリフにうんざりして、役者稼業は短かったようだ。
それと、この映画で悪役になったスティーブ・コクランが、珍しい拳銃の差し方を
していた。拳銃のグリップを前に向けて、右の腰の銃を右手で抜くのだ。グリップを
前に向けた場合、普通は左腰に差すのだが……。
コクランのやり方は、リバース・ドローといって、B級西部劇スターのワイルド・
ビル・エリオットが得意としていたらしいが、残念ながら私は未見。
[1999年9月5日 22時9分24秒]
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