作品名: 西部地獄街 -


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お名前: Ikeda   
PDClassic のDVDで見ましたが書き込みがないので投稿します。この映画は1937年
の作品ですが、原題、邦題共に紛らわしいことが多いので調べてみました。

まずゼーン・グレイの小説「Born to the West」が、そのままの原題で1926年に
ジャック・ホルト主演で作られ「西部魂」という邦題で公開されたようです。続いて
1937年に「フェボライト・フィルム」社が同名でリメイクしましたが、その後
「ローン・スター」社が、牛追いのシーンなどを挿入して一時間くらいの長さにし、
「Hell Town」という題名で再公開したようです。これが日本で公開された時の
邦題は「荒原の激闘」か「荒野の激闘」のどちらかのようです。これがどちらの映画会社
のものだったのかは解りませんが、現在DVDなどで出回っているのは後者のようで、
「西部地獄街」という邦題がついています。
その後、同じゼーン・グレイの「Western Union」が1941年にフリッツ・ラング
によって作られましたが、これの邦題を「西部魂」としたため混乱が生じ、お互いに
リメイクだという説明がウエブ全体を支配しています。勿論、原作が違うので、全く
違うストーリーです。
それとは別に「徳間」が発売している「西部地獄街」にはアラン・ラッドが出演して
いるようになっていますが、これはアメリカで公開するとき間違えて彼の名前を入れて
しまった事があるらしく、実際にアラン・ラッドは出演していません。
以上が私の調べた結果ですが、もっと正確な情報がありましたら教えて下さい。

ジョン・ウエインとしては「駅馬車」より2年前の映画ですが、ワイオミングで、牛の
輸送を頼まれるが、売った金でポーカーをやり、トラブルになる話です。
ウエインの相棒はシド・セイラーで、この人の台詞にユーモアがあって和やかな雰囲気を
作っています。女優にマーシャ・ハントが出ていますが、西部劇では初めて見ました。
悪役は「国民の創生」以来の大ベテラン、モンテ・ブルーですが、まだ若さがあります。
撃ち合いや牛追いの場面もさほど事はなく、ポーカーのシーンに見所がある程度で、
たいした映画ではありませんが、気楽に見ることのできる西部劇です。
[2006年5月6日 17時12分37秒]

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