作品名: 大西部への道 -


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お名前: ウエイン命   
TVでも見たことないし、DVDはないしで、結局学生の頃映画館で観たっきりです。ガンマンや騎
兵隊が活躍するばかりが西部劇じゃあないんだ、と改めて西部劇たるものの原点を見たような気にな
った(乗りやすいですからネ)一編です。「シェナンドー河」に続いてマクラグレンにすっかり感動
させられました。
ダグラスの上院議員はこの人以外いないと云う適役でしたが、一方、ウィドマークには、悪の世界か
ら完全に足を洗ってしまったんだなーと、引導を渡されたような思いでした。別に悪くはなかったで
すよ。でも農夫はないでしょう、農夫は。私は今でも、アレはJ・スチュアートのスケジュールが合
わなかった所為だと信じています。
ウィドマークは、ジム・ボウイの後、「秘密諜報機関」「刑事マディガン」「ニュールンベルグ裁
判」「合衆国最後の日」など、スパイ、刑事、軍人等で精彩を放ちましたが、肝心の西部劇で彼なら
ではと云う作品はありませんでしたね。敢えてあげるなら「西部開拓史」の鉄道敷設の現場監督でし
ょうか。残念です。
ところで「スター千一夜」と云うTV番組を憶えていらっしゃいますか。「ハリウッド特集」で折し
もこの映画を撮影中だったダグラスを取材したんですよ。最後の難関、断崖絶壁を皆で降りるシーン
のロケ現場でしたが、マクラグレンはカメラと共にクレーンに乗り、崖の上から完全に空中に出てハ
ンドスピーカー片手に「アクション!」と叫んでました。さすがハリウッドは凄いなー、いい映画が
出来るわけだよなーと感心したものです。ダグラスは休憩中にも拘らず、得意のガンプレイをTVカ
メラの前で披露してくれたのをよく憶えています。勿論、日本側のスタッフがそんなこと頼めるわけ
はないので、あくまで自主的なファンサービスですよ。「神戸のステーキは最高に旨かった」などと
リップサービスも忘れていませんでした。大スターでありながら何て気さくでショーマンシップに溢
れたいい人なんだろうと感激しましたね。20年ほど前、深夜TVで劇場未公開の「荒野のドロー」
(原題「Draw!」)と云うJ・コバーン共演のコメディ西部劇を観ましたが、ヨボヨボのダグラスが
チョッピリですがトリックプレイを披露、腕には年を取らせていない、そのプロフェッショナル振り
はさすがと云うよりほかありませんでした。
[2007年10月14日 10時49分21秒]

お名前: 捨石喜市   
 アカデミー賞女優サリー・フィールドの映画デビュー作。
[2003年7月6日 2時6分30秒]

お名前: marineflat   
>ノスタル爺さん。こんばんは。
昔テレビで観た名画を思い出させていただきましたよ。
幌馬車で旅をするのは大変なんですね。大体目的地に無事に着けるかどうか保証がない。
夫から求められても、子供ができると大変なので妻は応じない。それで欲求不満の夫が
インディアンにチョッカイを出し、それがバレてダグラス隊長にインディアンに引き渡される。
或いはインディアン立会いのもと、幌馬車隊の手によって処刑されたのかも。
ダグラス隊長に恨みを持つ女はこの男の妻でしたよね。
案内人のもミッチャムは、視力がかなり弱っていたはずですよね。確か。
ダグラスとウィドマークの対立。インディアンにチョッカイだした犯人がわからず、インディアンに
発見されるきっかけを作ったウィドマークの息子がインディアンに引き渡されるところだったんですよね。

私も正当派西部劇やマカロニを中心に、映画が結構すきなんですが、リアルタイムで映画館で観た作品
が殆どないんですよね。いかに自分が貧乏だったか(今もそうですが)。
でもこのサイトで、かすかに覚えていた記憶を呼び起こさせてもらっています。
[2001年4月4日 22時43分39秒]

お名前: ノスタル爺    URL
 アンドリュー・V・マクラグレン監督の隠れた名作。
 史上に名高いオレゴン・トレイル踏破を描く大型西部劇。
 1843年、ミズーリ州インディペンデンスの町からオレゴンへ向けて幌馬車隊が出発する。
 隊長は上院議員だったタドロック(カーク・ダグラス)で、オレゴンの地に新しい町作りを
夢みている。同じように新天地にロマンをはせている農夫のエバンス(リチャード・ウィドマーク)も
妻子をつれて参加している。
 道案内人サマーズ(ロバート・ミッチャム)が先導する幌馬車隊は、途中でいろいろな事件に
遭遇するがタドロックの非情ともいえる決断でやっと目的地にたどりつく。
 しかし、タドロックは目的地を目の前にして、恨みを持つ女に殺されてしまう。

 大自然の中を行く幌馬車隊の映像は、西部劇の原点ですね。マクラグレンは、フォード譲りの
素晴らしい映像を見せてくれます。
 学生時代に劇場で観た時は感動しましたね。テレビで観る分には劇場とは比べものに
ならないとはいうものの、今回CSN1での放映がシネスコサイズでなかったのは残念です。
 オレゴン・トレイル踏破を描いたサイレント西部劇の名作『幌馬車』(1923年/監督:ジェー
ムズ・クルーズ)と比較すると、『幌馬車』の方が上という印象を持ってたんですが、どうして、
どうしてですよ。
 登場人物の性格が複雑になっているところが今日的で、全然古びてないのにはビックリ
しました。むしろ、現在の方が評価が高くなるんじゃないかなあ。
 目的達成のためには、“嘘も方便”とばかりに決断するタドロックは、アメリカの政治家の
一つの典型ですね。執念さと非情さを持った人物を演じさせたらカーク・ダグラスは抜群です。
 125分という時間枠の中に、いろいろな人間関係を詰め込みすぎた嫌いはありますが、
その分、物語に厚みを増しました。
 それと、理由もなく幌馬車隊を襲う従来のインディアンでなく、良識あるインディアンになって
いたのも時代を感じさせます。
 おおらかな開拓精神を描いた『幌馬車』も、それはそれで素晴らしいのですが、リアリズムを
尊重した本作品も一見の価値のある作品だと考えます。
[2001年3月11日 18時6分27秒]

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