私はクリント・ウォーカーの映画は確か2本しか見ておらず、一つはテレビ放映を見た「猛烈な
る復讐(More Dead Than Alive,'68)」で、物語はよく覚えていませんが、20年ぶりに刑務所を出
た主人公が、前科のため苦労する内容でした。共演者が怪奇映画などでお馴染みのヴィンセント・
プライスに、「禁断の惑星」のアン・フランシスと異色であり、私の経験に関する限り、この二人
に西部劇でお目にかかったことはありません。結末も意表をつくものでした。この作品は劇場公開
されたのでしょうか?
もう一つは劇場で見た「列車大襲撃(The Iron Trail,'57)」で、何かの映画を見た時に添え物で
上映された1時間弱の中編でした。テレビ西部劇のシャイアン・シリーズの一つのようで、主人公
の乗った列車がギャング団に襲撃され、乗客は列車内に監禁される。ギャング団の狙いは、後続の
列車にグラント大統領が乗っているのを、ダイナマイトで爆破しようというので、これをシャイア
ンを始めとする乗客が反撃して阻止する物語でした。狂信的な感じのギャング団の頭目を演じたの
が当時20才のデニス・ホッパー、列車の乗客にインディアンの若者や、退役したばかりでそれま
での経験からインディアンを嫌っている騎兵隊少佐などを配置して、物語にひねりを与えていまし
た。私はテレビの西部劇のシリーズものはほとんど見てないのですが、シャイアン・シリーズは我
が国でテレビ放映されたのでしょうか?
クリント・ウォーカーももう喜寿のはずですが、西部劇関係の集まりなどには喜んで顔を出して
いるようであり、近年のスナップ写真などを見ると大分太ったようで、大きい上に太れば鬼に金棒
ですね。
[2005年12月4日 11時28分59秒]