作品名: 抜き射ち二挺拳銃 -


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お名前: ウエイン命   
マーフィーの2挺1度に抜く早射ちは(その必要性は別にして)看板に偽りなしと云っていいと思い
ますが、作品的には、D・シーゲルの初期の佳作との評判に少なからずワクワクしていたので見終わ
っての感想は正直云って「??」でした。確かに、父親を襲った悪漢一味を単身追跡、馬を射倒され
て断念するまでのオープニングは、テンポ・スピード感・迫力共に十分で、その後の展開に大いに期
待を持たせるものでした。が、諸兄のおっしゃる「ピリッとした小気味よいアクション西部劇」はこ
こまで、後はちょっとダラケてしまいました。一番気になったのは、全編これマクナリーのアップに
被る独白で状況が説明され、ことが進んでいくところですよ。私は、映画たるもの映像にモノを云わ
せるべきで言葉で説明するのは最も稚拙な方法である、くらいに思っているので、台詞ならまだしも
まるでドキュメンタリーのようにくどくどと説明されるのには、正直ウンザリと云うよりあきれてし
まいました。例えば「捜索者」の冒頭、帰ってきたウェインを迎える兄嫁の態度だけで兄を含めた3
人の過去が瞬時に想像出来てしまうシーンがありますね、もしあそこに「イーサンと彼女はかつて恋
仲であったが…」等とナレーションが入ったとしたらムードも何もぶち壊しだと思うんですけど、ど
うでしょうか。マクナリーが「…と思っていた」のなら「思っていた顔」をすればいいんですよ。映
像を見て観る側がそれぞれのイメージを膨らませながらも知らず知らずのうちに作り手の意図する方
向へと導かれていく、私はこれが映画の楽しいところであると同時に作り手の腕の見せ所だと思って
います。極端に云えば、マクナリーの独白シーンは静止画像でもストーリーだけを理解する分には十
分ですよね。ちなみに「ピリッとした小気味よいアクション西部劇」と云われると私は文句なくT・
トライオンの「テキサス・レンジャー」を挙げますね。
[2007年11月12日 17時51分37秒]

お名前: 老レンジャー   
 1960年2月、高校期末テストの直前、ネヴィル・ブランド「野獣部隊」、クリント・ウォーカー
短編「西部の股旅者」の3本立てを、地元3番館で見ている。
 当時の印象は西部劇ブームの真っ只中、上映の員数合わせに蔵出しされた旧品(1952年作品を
1959年11月公開)で、B級でも低い方のレベル作品と云うものでした。
 DVD発売ではこんな作品買う人いるのかしらと思い、本Web書込みと私の記憶は大変違うな
と感じていたところ、廉価版の記述を見て、これ位ならいいかと私も購入。
 47年ぶり再見。先ず、全くの記憶違い。敵役・メキシカン殺し屋はルドルフ・アコステとばっか
り思っていましたがユージン・イグレシアスで大違いでした。
 当時のペイパーバックによくあったハードボイルド風(明確な定義は分かっていませんが)作品
と云うのが今回の印象です。
 主役はオーディ・マーフィでなく、スティーヴン・マクナリー扮する保安官(探偵)が嗅ぎ回り
強盗団を暴いていくスト−リーで、騙し合いが山場となる。又、強盗団は平気で丸腰の人間を撃
つ等々からです。右往左往は車の代わりに馬、オートマチックの拳銃の代わりに抜き射ちの決闘
とアクションは西部劇ですが、中味はドン・シーゲル風味の警官あるいは探偵映画と思った次第
です。
 なぜ悪印象だったかは、当時の私は西部劇ほぼイコール早射ち決闘と思っていたので、この映画
のあっけないA・マーフィとE・イグレシアスの対決に不満だったからだと思われます。
 一寸気になる点。A・マーフィは二挺拳銃のホルスターの紐を腿に結んでいないので、アクショ
ン中パタパタしてみっともない。倒れた時など裏返ってお腹の上に乗っていて格好よくない。
[2007年4月13日 18時26分13秒]

お名前: ウエイン命   
その激安DVDのお陰で40数年来の宿願が果たせました。と云うのも、これ私が高校生の頃1度TV
でやったことがあるんですよ。なぜか私はその時見損ねたんですが、後で弟に「オーディー・マーフ
ィーの早射ち凄かったよー、お兄ちゃん惜しかったね」と云われて歯噛みして悔しがった思い出があ
るからなんです。これまで、マーフィーのガン捌きが特に鮮やかだとか、ましてやよく云われていた
「第2次大戦の英雄で実際に弾の下を数え切れないほどくぐり抜けてきた彼の射ちあいには、他の俳
優には表現出来ないリアリティがある」等と云う印象はありませんでしたが、この映画のガン捌きは
迫力ありましたネ。カッコよかったです。右手が使えなくなった保安官が、せっかく始めた左射ちの
練習をいつの間にか止めてしまったのは腑に落ちませんが(全然射てないよりはましですからネ)、
まあいいでしょう。それにしても「ブーツヒル」を「無縁墓地」と訳した字幕には笑っちゃいまし
た。
[2007年3月31日 20時6分34秒]

お名前: J.W.   
「抜き打ち二梃拳銃」と誤記された安売りDVDでしたが、内容は44−40さんの評する
とおり、小気味良いテンポの軽量ウェスタン。
マーフィの酥蕕離献礇吋奪箸いいな。もっと活躍して欲しいと誰しもが思うでしょう。
マクナリーの方が、タイトルロールでは2番目なのに、出ずっぱりなんですから。

リー・マーヴィンも若くてまだその後の凄みは出ていないし、その他の出演者にもう少し
良い役者が出ていれば傑作になったかもしれない。
今となっては貴重な50年代西部劇だ。
[2005年9月16日 22時35分18秒]

お名前: 44-40   
オーディ・マーフィ主演、ドン・シーゲル監督の'52年作。オーディ・マーフィは、
確かに冒頭と後半で重要な役割を果たし、クライマックスの手前ではいいところを
見せるから、主演ということになろうが、話はむしろスティーブン・マクナリーを
中心に展開する。マーフィはマンの「夜の道」でもそうであった。一人でバーンと
主役を張るには小粒なのか、こういう使われ方が効果的だ。

金の採掘権をめぐる争いに、2組の男女の愛憎、師弟の絆、若者と大人の反目などが
絡み、保安官のマクナリーは右手を怪我して銃がうまく使えないし、悪役のジェラル
ド・モーアは善人の仮面をかぶっているし、フェイス・ドマーグは悪女ぶりを見せ
付け、善悪双方が策略を弄しあううえ、アクションも満載という、ただでさえ退屈
しない内容を、ドン・シーゲルは77分で描ききる。ストーリーテリングのスピード感
は抜群、アクションの切れ味も同様。興行上の必要がある程度あったとはいえ、この
時代のシーゲル作品(「燃える平原児」ぐらいまでか)を見るにつけ、「ダーティ・ハリー」
以降の晩年はずいぶんゆったりしていたのだなと思う。

「二挺拳銃」とは、マーフィが使うニッケル・プレイテッドのコルトSAAのこと。
シェーンの銃よりも銃身は短いが、ガンベルトは同じ黒。銀色の銃には黒が良く似合う。
ほかの出演者はスーザン・キャボット、リー・マービンなど。
ピリッとしたアクション西部劇を、さらっと見たいときにはもってこい。
[2005年9月15日 21時26分19秒]

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