この映画は2,3年前に、BS2の放映で見ました。
ナポレオンの残党に対してアメリカはアラバマ州の4郡を譲渡し、彼等はその土地の開拓
を始めたという事が最初に説明されています。それが1818年で、物語はその1年後の
モビールで始まります。面白いのは残党が皆フランスの軍服のままでいることです。
ここで帰還中のアメリカ連隊の中にいたジョン・ウェインがフランス将軍の娘
ヴェラ・ラルストンが好きになって、ラッパ手オリヴァー・ハーディと一緒にそこに残って
しまいます。所が、彼女はジョン・ハワードと政略的な婚約をしているし、フランス人
居留区の境界に絡む策略があって、混乱が起きる話です。
最初と最後は西部劇的ですが、中間はむしろサスペンスに近く、それも登場人物が多くて、
かなり、ややこしい組立です。この辺は演出または脚本が良いとも思えませんが、ハーディ
がギャグを含めて面白さを出していますし、ヴェラも綺麗です。
題名通り、ケンタッキーを売り物にしていますが、「酒はケンタッキーが一番」という
台詞が出てきます。これを聞いて、「バーボン・ウイスキーはケンタッキー産が本物で、
その他の州のものは本当のバーボンではない」と、あるアメリカ人に聞いたことを思い出し
ました。「紹興酒」と同じように土地の名前が優先するのは当然かも知れませんが、
確かに「ジャック・ダニエル」と「ワイルド・ターキー」を比べると解るような気がします。
[2006年4月7日 12時26分32秒]