| 日帰り山行 雲取山〜飛龍山 (2006-07-16) |
| 撮影は、コンデジのみ。 この季節目立った高山植物もなく 展望狙いなら28〜105mmクラスの標準ズームでOK |
| 梅雨まだ空けぬ三連休の中日、前々から気になっていた飛龍山の山行を計画した。 最初の計画では、後山林道終から「三条の湯−飛龍山−サオラ峠−三条の湯」の日帰り周遊であった。 早速HPで飛龍山に関する山行記録を確認していたところ、雲取山と飛龍山の2山を日帰りで周遊するページを発見。 時間的にもあまり変わらない事もあって結局、この2山を日帰りで計画する事にした。 長時間山行となることが予想されていたため、遅くとも7時前には歩き始めたいと思っていたが、5時にセットした目覚ましは、鳴ることなく目覚めた時には、6時半を回っていた。(セットミス) 大急ぎで支度し、明るい曇り空の中、後山林道を目指した。 雲取山は2回目となるが、前回鴨沢経由であったため三条の湯経由は初めて。 ■ 後山林道から雲取山 ■ 後山林道終点では案の定、既に、20台以上駐車しており、何とか邪魔にならない場所にとりあえず駐車する。 奥多摩に入ってから降り出した雨は、止まず歩き始めから雨具の出番の山行となった。 結局歩き始めは8時20分過ぎとなっていた。 三条の湯までは、渓谷沿いの歩きやすい道で水音を聞きながら25分ほどで林の合間に見えた。 宿ではこれから下山する客が丁度出発るところで、雲取山を目指すものは居なかった。 依然として雨は、降り止まず、雨具の蒸し暑さでバテてきた。 雨は止んでは居ないが、しとしととした雨と直接当たることのなり林の中であるため、思い切って雨具を脱ぐことにした。 雨具を脱いだ開放感は何ともいえず心地がいい。 次々とすれ違う下山者も頭から羽織るだけの人、傘だけの人とやはり暑さのため上下しっかり着込んでいる人は少ない。 今回、気圧高度計を忘れたことと、緩い緩急のない登りが続くこともあって現在地確認に難儀した。 程なく開放間のある稜線と出る。 雲取山も間近に見えた。 飛龍山との分岐まで三条の湯から2時間弱ずっと緩い登り坂である。 気が付けが雨もすっかり上がり、後ろを振り向けば富士山をはじめ山々が雲海の上から良く見通せる。山頂へとついつい早足となるが、この分岐の後の距離にして1k 250mの登りの20分間は、やけにきつかった。 息も絶え絶えに、山頂に到着 雨上がりの澄んだ空気と雲の合間の山々そして富士山の眺望に息を飲む。 先着していた人たちも、少し前まではガスに覆われていたとの事で 今日の山行は、雨降りに終わると思っていただけに、これほどの眺望は、本当にラッキーだった。 ■ 雲取山から飛龍山 ■ 雲取山で大休止した後、ピストンルートを取らず、雲取山荘を経て巻道を行く。 雲取山荘までは、三条タルミの様な急斜面であるが薄暗く、苔むした道であった。 シカの被害が多いため、養生した木と踏み道を最小限にするためのロープが張り巡らされていた。 思ったよりも長く下った先が雲取山荘で、写真で見る綺麗な母屋の裏には昔の小屋の残骸なのか廃材が散乱していた。 ここから三条タルミまでは、容易な巻道と予想していたが、薄暗く苔むした歩きにくい根っこの多いトラバースの道は所々崩れ欠け、滑り落ちそうなほど今回のルート中もっとも危険なものであった。 (歩行者も少ないためか殆ど手入れされておらず朽ちかけ落ちそうな橋もある) 山頂で知り合った年輩夫婦も、ルートを間違えたかと通り過ぎに心配そうに言っていた。 やっとの思いで三条タルミに付く頃には、ガスに覆われ往路で見た眺望は望めなかった。 ここから狼平迄は平坦路で快適であった。 狼平手前の開けた場所はさながらキャンプ場の様である。 狼平から登り勾配となり三ッ山を巻くここから北天のタルミまで所々木の橋が続いた。 先週の苗場の下山時も木道で滑ったことから、注意深く歩いていたにも関わらず、苔が生えて更に滑りやすい木道で思いっきり転倒した。 危うく落ちそうになる。 今回の木道はさながら氷上を歩く様だ。 更に悩ましいのが、一匹のスズメバチ。 先程からずっと付きまとわれ十数分、いい加減しびれを切らし追い払った直後、威嚇反撃された。 独特の羽音にカチカチやりだした。 この後大急ぎで駆け上がったのは言うまでも無い。 依然、奥多摩の三ツドケでスズメバチに刺された場面に出くわしてから、本当に怖い存在と感じていた。 以後、追い払う前に大急ぎで逃げようと思った。 急いで走ったのと、あの恐ろしさで心臓がバクバク。 程なく北天のタルミで、飛龍山下山と思われる人と出会う。 この先にも木の橋が3カ所ほどあり、恐る恐る渡りきる。 帰路も気を付けなくてはならない。 またもや、本降りを思わせる雨で、上着を頭と腕だけ通し羽織った。 シャクナゲの木が多くなるころ小さな祠がある分岐の飛龍権現に着く。 ここから、飛龍山へのルートは、シャクナゲのジャングルを思わせる群落と狭い歩きにくい道で思ったより山頂までは長く感じた。 おまけに、雨具を付けていない下半身は、草木のつゆで濡れまくっていた。 歩きやすくなって程なく飛龍山山頂に着いた。 天候の影響もあるが薄暗い雰囲気は、まるで大菩薩嶺の様である。 ここで小休止とした。 山頂はガスに包まれ風も強く、長袖を着込んだ。 誰一人居るわけでなく、三脚ももっていなかったがまるで「ここにカメラを置いて撮影してください」と言わんばかりの木の上にカメラを置きセルフポートレートを撮る。 ■ 飛龍山からの下山 ■ 本当は、禿岩(ハゲイワ)に行ってみたかったが、手持ちの地図上に乗っておらず、下山路を急ぐ。 濡れた木橋を慎重に通り過ぎ、程なくすると北天のタルミに着き、ここから快適な下山路となる。 三条の湯手前の急斜面以外、殆どトレールランニング状態で、 三条の湯までは標準時間の約半分程度で下山。 雨に濡れた土がスポンジの様に柔らかく、かといって粘土のような滑る箇所もなく本当に快適そのもの。 後山林道に着いた5時過ぎ、満車であった駐車場は、既に閑散としていた。 幾度と無く降る雨の中にあって、雲取の展望と2山ピークハントに充実した思いだった。
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