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2004年5月4日 御前山に初めて登る。 昨日まで子供たちとキャンプをしていた疲れもあり、前日早く寝付き朝6時前に目が覚めた。 天候は、曇り。 天気予報では、午後から大荒れとの事。 とりあえず奥多摩湖をめがけて車を走らせる。 午後の天候は心配ではあるが、所々青空も見える。雲の流れは速いが午前中であれば特に問題なさそうと判断。 以前より機会があれば登って見たい山で奥多摩三山でまだ登っていない御前山に決める。 御前山は、カタクリで有名山であるが時期的に遅く、期待薄で歩き始める。 奥多摩湖の湖面はまだ風も弱く湖面に映った新緑が美しい。 早速カメラを構えシャッターを切る。 ここで愕然とする事となった。 今回一眼デジカメのみの持参であったのが災いし、前日キャンプ時に撮り貯めたMD(マイクロドライブ)をPCにつなぎ放しでカメラに戻すのを忘れていたのだ! 私の山登りの目的は、2つ 1つは、写真を撮るため。 そしてもう一つはピークハントとまでは、言わないが登る事であり、楽しみが半減・・・ 以前にも雨竜沼に行った時このような苦い経験をしたことがあったが、フィルムカメラを持参したことで事なきを得た。(実際は、カメラのシャッターの調子が悪く散々だったが) こうなったらもう開き直るしか手がない。とりあえず重荷となる三脚、レンズ、カメラ、バッテリーなどのアクセサリをすべて車に置いておく。 リュックはいつの半分くらいの重さで、本当に身軽でカメラの重量を思い知る。 唯一の記録はハンディGPSのlogデータだけ 再度小河内ダムの堰堤を歩き対岸から左の登山道に入る。 「熊出没」の注意看板を見て、鈴を持参することも忘れていることにも気づく。これもしょうがない。 それなりの人気の山であるが少し? 心細い これも山道から展望台を越えるなり斜度30°位の直登りとなりそれどころで無くなる。 御前山は、1400mほどなので小河内ダムからだと標高差900mとなるのだから無理もないが、結構辛いのだ。 天気は相変わらず曇りのままであるが、風が相当に強く吹き上げ時折、樹木同士が擦れ怪しげな音を立てる。 サス沢山までは、両脇切り立った地形で油断は禁物である。 このあたりは特にめぼしい花も無く、右下に木々の間から緑の湖面が見えるだけで我慢を強いあげられる サス沢山までガイドタイムは1時間であるが思いの外時間が掛かった様な気がした。(後でlogを確認したところ1時間くらいであったが) サス沢を越える手前から斜度も緩くなり体も慣れて来たためか幾分楽に登れてきた。 相変わらず人気を感じずサス沢山を過ぎたところでようやく単独行とすれ違う。 しばらくして小河内峠の分岐手前から、春の草花が多く見られ花の山を実感する。 ニリンソウ、スミレなどの群生を目にして写欲をそそる(とは言っても無いも無いのだ)小河内分岐あたりはカタクリの群生のために、登山道両脇に縄の柵が張ってあるがカタクリはいっこう見あたらない。もう時期的に遅すぎるのだろうか? そうこうしている間に案外早く御前山に到着。 山頂には誰一人いなくここまでに出会った人はわずか3人。 いくら天候が悪くなるとは言っても、G/W中でありとても何とも奇妙だ。 まだ9時半前であるが、おにぎりを頬張る。 山頂の展望は木々に邪魔され思ったほど良くなく写真にもならない。 展望の山ではないことは確かだ。 ここでもカタクリはお目掛からず下山。 本当はルートバックを考えていたが、体力的に問題無いことと、できれば同じルートは、とりたくないし、登ってきた急斜面を考えると下山も楽でないので、栃寄沢ルートに向かう。 そうするとどうだろうあれほどまでにお目にかかれなかったカタクリが群生しているではないか。 それもカタクリを守るための縄柵ではなく登山コース中というのは何とも皮肉なもので、かなりの数である。 この時期でも存分にカタクリを楽しめるのだ。 それも避難小屋までのわずかな間で。 立派な避難小屋(寝具、トイレ、近くに水もある)を一通り見回した。 都民の森の分岐もあるがここは、栃寄沢方面へ急ぐ。 途中舗装された車道に変わり急勾配にもなって足下がふらつく。 50分ほどで休息に適した屋根付きの休憩所がありしばらく休む。 これ以上車道歩きは御免なので、目立たない登山道に入る。少し下ったところから沢の水音が聞こえ始める。 沢に向かい下り始めたところで少し大きな滝が栃寄大滝である。 木の隙間から垣間見られる。 このところの晴天続きのためか水量は多くない。 滝壺の近くまで行けそうな雰囲気はあるが、足場も悪く急斜面を下らなければならないため、今回はパス。ルート通りの道をトレースする。ゆっくりと沢に向かいはじめ下ったと思ったら水が全くなくなってしまった。 岩に下には流れてるだろうが本当に水が少なく枯れた沢になってしまった。何回か川を渡り水も増え、やがてわさび田が見えてくる。 同じ都民の森でも三頭山よりか山深く感じられる。 ここまで3パーティしか出会っていないのもその一つの原因か。そうこうして再び車道にぶつかる。 ここからは、ひたすら車道歩きとなるが勾配が緩く歩きやすい。 結局山頂から2時間かけて境橋バス停へ到着する。 すっかり疲れてしまったので20分強待って、駐車してある奥多摩湖までバスで戻る。 |