モノクロの世界


なにを隠そうこのホームページを立ち上げる(2002/6)つい最近初めてモノクロの世界へ仲間入りしたのだ。
ここへ行き着くためには、いろいろと遠回りをしたものだが、今から30年以上昔は、まずモノクロを知って、写真の世界へ入るのが一般的であったに違いないが、私を含め多くの方は、カラーネガ、カラーポジフィルムを使って最近ではデジカメで、写真のすばらしさを知ったに違いない。
しかし、このデジタルの時代にあって、モノクロというのは、実に画期的である。それは、色情報を無くすことによって、固定概念を払拭し、非現実的なイメージ増幅させる力が秘められている。 ある物は力強く、ある物は優しく、またある物は悲しくこれは、まさしくフォトグラファーの意図する”心”情を強く、”写”すのに最適だからだ。

デジタル写真やカラー写真を否定している訳ではではないが、モノクロのすばらしさも知ってもらいたい。
少しでも多くの写真愛好家の方が、懐の奥深いモノクロの世界へ足を踏み入れることができれば幸いだ。

<<fuji ACROS G1 21mm F8 AE>>
デジタル写真も、モノクロも撮影からプリントまでをすべて自分の手で、自分の思う様に仕上げることができるため、実に都合が良い。
しかし、モノクロの場合、デジタル写真と違って手軽ではない。こう書くとデジタルでもPhotoshopを駆使し芸術的に仕上げることができるが、やはり撮影、現像、プリントまでに一切失敗が許されずまた、緻密且つ精巧である。
これは、あたかも現代のAFカメラが、過去のMFカメラよりも優れていると言う短絡的な発想に近い。
モノクロの現像からプリントにするまでには、試行錯誤しながら、早くても数時間の時間を要する。
モノクロには、やはり重みがあり、その手間暇こそが、人の心を打ち、奥深い世界であると私は思う。

ホームページでは、すべてデジタル処理されているので本当の意味でのモノクロの世界は、味わえないが少しでも雰囲気の伝わるページ作りを目指し努力致します。
(まだ立ち上げばかりでモノクロ画像が少なく申訳ありません。順次充実したモノクロ画像をお届できるようがんばります。)

<<G1 21mm F8 AE>>

<< PENTAX SP 35mm F3.5 >>