BESSA R2



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BESSA R2は、ご存じの通りMマウント互換のレンジファインダー機である。

結局ライカ M3のグッタペルカの修理期間中(3週間ほど)どうしても代替え機が欲しくなり、前々から気にはなっていたベッサをいつもの如くヤフオクでGetした。 中古にしては全く安く無い値段(5万2千円)ではあるが、メーカ送りで距離計と裏蓋の締め合わせの再調整を行ってもらっていると言うこと、ストラップが、私のお気に入りのDOMKEであること。レリーズアダプタが装着されていることから、納得しての購入である。

やはりベッサは、ライカと較べられる運命を持っている。 ついつい「ここの部分はライカとは、較べるまでもない」とか、「案外ベッサは良いんじゃない」などと軽々しく口にしてしまうが、メーカーのコシナも大変であると思うが、私としては、とても羨ましい会社だと思う。この時代に、ユーザとメーカーが同じ視線で商品開発を行っているという感覚は、他には例をほとんどないように思うからだ。

とは、言ってみても私もベッサの批評をしてみたい。

まずは、レンジファインダの心臓部である、ファインダーは、本家M3にはかなわないが、先日手に取ったヘキサーよりもずっと見やすい。距離計が大きくずれたときの迷いはあるが合致付近は、ベッサの方が上手だ。
ブライトンフレームは、M3と同等のくっきりはっきり直線が気持ち良い。
シャッターダイヤルはアルミのせいなのか、軸ぶれがあって少し強度が足りない気がする。
レリーズ部分は、測光までの押し込み量が大きく本当にシャッターを切りそうになるため、もう少し早めに測光されるといい。半押しの感覚が慣れない。
測光の値は、ファインダー内部の |> ○ <| 表記のLEDであるが、アベィラブルライト状態の明るさでは、明るすぎる。 2段階で良いので明るさを測光量に応じて可変出来ると良い。
レリーズ感覚はアダプタのせいもあるが先ほどの半押し感覚の問題は、あるものの悪くはない。シャッター音は、巷の批評の通りよろしくない。

巻き上げは、先代のRの方が勝っている。 これは、一部のユーザから提案された、分割巻き上げに対応したことの弊害と思われる。
元々ベッサは、巻き上げ角が小さかったため分割巻き上げのメリットはない。 確かにM3では、巻き上げ角が大きいため一度に巻き上げするより分割した方がスムーズであるが、ベッサに限っては、この必要はなく逆に最後に「ガクッ」とくるラチェット感覚の方が違和感を感じざるを得ない。私としては、この部分だけは再度見直してもらいたい。

何だかんだ言っても、現行機種なので修理の心配もないし、TTL露出計内蔵だし、小さいし、軽いのでガシガシ使用するには、適したカメラである。

写真でも装着しているJupiter8は、まだ撮影枚数が少ないのだがとてもシャープだし階調整がある、今後が楽しみなレンズだ。