12月「いつも いつまでも」




「お兄ちゃん、一緒に帰ろ〜」
「おぉ、待ち伏せかよ。ってか美香、今朝電車だったろ」
「うん、朝は寒いから。でも帰りは面倒くさいから・・・自転車乗せてってもらおうかなぁ〜って」
「まったく・・・」


「そうそう、お兄ちゃん」
「なんじゃ」
「クリスマスケーキにローソク付いてるよね」
「有二家のには付いてくるなぁ」
「立てるよね」
「付いてきたら立てるな」
「火、点けるよね」
「立てたら点けるよなぁ」
「どう消すの?」
「そりゃ、ふぅーっと」
「ふぅーっと?」
「・・・吹くのは誕生日だなぁ」
「でしょ?」
「ん〜〜」


「まったく、あの二人はいつも一緒で」
「そうね」
「勇一も美香ちゃんばかりじゃなくて、他のコでも乗せりゃいいのに」
「でも美香ちゃんは勇一くんの後ろしか乗る気なさそうよ」
「それが問題なんだよね〜」
「いいじゃない」
「あそこは今年のクリスマスもホームパーティなんだろうねぇ」
「そうね」


とりあえず おしまい

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