鹿角のやきもの
 
 
 本稿は、発表者豊口秀一氏「鹿角の焼物について」 (平成14年新春懇談会特別講演資料)、その他を参考にさせていただ きました。 事務局
 
<毛馬内焼き>
創業 大正10年頃 高橋七郎兵衛氏
窯場 毛馬内上町
粘土 大湯折戸、岩手県二戸郡兄畑
特色 地方色の多い絵柄
陶工 不明(丹山と思われる)
落款 落款的な印は、「毛馬内」、「秋田」
 
<大湯焼き>
創業 昭和3年頃 諏訪富多氏
窯場 大湯川原ノ湯、川端(馬渕旅館)
粘土 大湯折戸、岩手県二戸郡兄畑
特色 地方色の多い絵柄
陶工 丹山
落款 (不明)
 
<鹿角(花輪)焼き>
創業 昭和22年 鹿角陶器株式会社
窯場 花輪上旭町
粘土 大湯折戸、八幡平松館、岩手県二戸郡、岐阜県土岐津産
特色 秋田県内産のものとしては、洗練された感覚を持った陶器
   で、評価は高い。
陶工 福田光山
絵付  相川善一郎奈良裕功、 高杉洋介、福田光山
 
縮小画像
「鹿角焼」
 鹿角陶器株式会社は、昭和22年花輪町に設立されたが、戦後の急激な経済 変動の波を乗り切ることが出来ず、遂に同24年廃業のやむなきに至った。
 特色は、陶器より硬く、磁器より柔らかい「半磁器」である。絵付がよく、 新考案のブナ皮の木灰による釉が効果的であった。
 土着陶器の様な泥臭さがなく、洗練され、新しい感覚をもった陶器の世界 を開拓しようとする意欲がうかがわれる。
陶工福田光山 絵付奈良裕功
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