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「大湯環状列石」とは


△大湯環状列石とは
 
 「大湯環状列石」とは、昭和31年7月19日、国指定の特別史跡である。
 大湯環状列石は、秋田県鹿角市十和田大湯字野中堂、万座に所在する二つの環状列石 を主体とする縄文時代後期(約4000〜3500年前)の大規模な集落跡である。
 昭和6年(1931)の耕地整理中に発見され、昭和26〜27年の国営調査によって、環状 列石部分の全容が明らかにされている。2度の追加指定により、現在の指定面積は 240,279.81uである。
 
 野中堂、万座の環状列石は、いずれも100基以上の配石遺構の集合体で、特殊な位置 を占める「日時計状組石」1基以外はすべて2重の環状(外帯・内帯)に構築されてい る。なお、両列石の規模は、野中堂環状列石が径42米、万座環状列石が径48米である。 また、列石を形作る石は石英閃緑分(王扁+分)岩センリョクヒンガンで、史跡の北東4〜6q の安久谷川から運んできたものである。
 
 環状列石の周辺については、昭和59年から継続している発掘調査により、建物跡、フ ラスコ状土壙ドコウ(貯蔵穴)等が列石の周囲に規則的に分布することがわかっている。  また、史跡内からは、様々な配石遺構、竪穴住居跡、Tピット(おとし穴)群等が確 認されており、縄文時代の文化や社会構造を総合的に理解できる史跡として重要視され ている。
大湯環状列石
左が野中堂環状列石、右が万座環状列石
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