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聖書の起源

聖書の起源 ◆『聖書の起源』とは
 ここで云う『聖書』とは、キリスト教の正典(聖典)、新約聖書と旧約聖書の総称を云う。 キリスト教など”聖書の宗教”は、この聖書を絶対的な拠りどころとして、当該宗教は成立している。 しかし、時代の変遷に伴なって、価値観と云うか、人生観と云うか、そのような思想哲学は、 少しずつ変容してきている。
 したがって変容されきた思想哲学に対して、乖離することとなる”聖書”の規定は、 将来に向って修正され訂正されてきているように思われる。
 
 『聖書の起源』とは、 山形孝夫著『聖書の起源』(講談社現代新書)(以下、『本書』と云う。)のことを云う。
 本書を要約すると、
「聖書は、神話と伝承につつまれた、人間歴史の壮大なドラマである。 旧約聖書や新約聖書にみられる奇跡と驚異の物語は、古代オリエント地域に生きた “神々と人間”ののぞみの結晶である。聖書の起源には、 土地を求めてさまようイスラエルの民がおり、神ヤハウェとの契約を成立させる土地の祭りがある。 また救い主キリストの背後には、カナン地域の死と復活の神々、病気なおしの神々の系譜がある。 本書は、聖書を教典としてみるのでなく、古代オリエント地域にある多くの伝承断片が、 なぜ聖書へと結実していったのか、その過程と謎を解明する。
 伝承文学としての聖書 − 聖書には旧約聖書があり、新約聖書がある。 どちらも、その内容については、別個の独立した文学の集成としかいいようがない、 膨大な文書の集成なのである。旧約聖書39巻、新約聖書27巻、ページ数にして1700ページをこす。 もちろん一言の説明も、あとがきもない。製作年代もマチマチ、作者も多くは不明である。 というより本来が作者不詳の口承文学、あるいは伝承のたぐいに属するものが多い。 こうした謎につつまれた聖書を前にして、それにもかかわらず、聖書に起源があるという事実は、 何という大きな魅力であろうか。この魅力のすべては、その内容から発している。」 − 本文より (講談社)
 
 本書は、幾度となく読ませていただきました。 私共のような土地定着の生活習慣と異なり、全てが”異邦人の思想”なので、 理解するに戸惑うなど、何時も気になっていました。 今回、思い切って、その概要(引用)について、自分の考えも付記して、 ご覧の皆様へご紹介したいと思います。
 お気づきのことなどございましたら、ご一報下さいますようお願い致します。

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