古歌
おもへただ毛布のさぬのの麻衣 きても逢見ぬむねのくるしさ


古歌
道奥のけふのせばぬののほどせば み胸あひがたき恋もするかな


古歌
今は世に在るもまれなる奥布の もちひられしはむかし也けり


菅江真澄
細布の胸あはざりしいにしへを とへばはたをるむしぞ鳴なる


菅江真澄
錦木の朽しむかしをおもひ出て 俤にたつはじのもみぢ葉


菅江真澄
しら露のおくの細みちものうしと はらひし草や今もむすばじ