△古事記 下巻 橘豊日天皇(用明天皇)
 
 橘豊日命は、池辺(いけのべ)の宮にお出でになって、三年天下をお治めになった。
 この天皇が稲目宿禰大臣の娘の、意富芸多志比売(おほぎたしひめ)を娶ってお生み になった御子は、多米(ため)の王である(一柱)。
 また、庶妹の間人穴太部王を娶ってお生みになった御子は、上之宮の厩戸(うまやど) の豊聡耳(とよとみみ)の命、次に久米王、次に植栗(ゑくり)の王、次に茨田(まむた) の王である(四柱)。
 また、当麻(たぎま)の倉の首、比呂の娘、飯女之子(いひめのこ)を娶ってお生みに なった御子は、当麻王、次に妹の須加志呂古(すかしろこ)の郎女である。
 
 この天皇(丁未年の四月十五日にお亡くなりになった)。御陵は、石寸(いはれ)の掖 上(いけべ)にあったが、後に科長の中の御陵にお遷しになった。
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