鹿角由来集
鹿角由来集 P.12

  内宿仕めしたき番ニ
  居申侯処ニ沢江水扱(汲)
  ニ参侯へばいわなさ(ざ)
  っこ三ツ有之とらい
  壱ツ焼喰侯殊之外風
  昧克又候(またぞろ)弐ツ焼喰申
  候得者喉悉かわき水
  汲候而呑侯得共次第
  々に咽かわき止不
  申侯後ニは川にすい
  付呑候得者段々身も
  ふとく罷成り八郎太
  郎居候所次第々ニ
  川欠ニ成り後ニは沢
  中沼ニ成其形則蛇躰
  ニ罷成侯同道之また
  き狩より帰八郎太郎
  尋見候得者大蛇に居
  候ふしんに存侯而如
  何成ル事ニ候而左様
  ニは成候哉と尋候得
  者右之段委話申ニ付
  無是悲里江帰親子兄
  弟妻子右之あらまし
  咄シ候得者驚則其山
  中江参侯而見申侯処
  聞に相違なく大蛇ニ
  成居申候親類申候者(は)
  今一度

  なり申候ハ我先世之
  因果にて今かやうニ
  罷成候思召切帰り候
  へと申ニ付ちからな
  くミのかんしき形見
  に持罷帰候由丹今其
  子孫有之右のミのか
  んちき所持申候由右
  之沼十和田潟ニ成申
  候夫より年月送て観
  音堂六供之内三戸郡
  科町龍現寺の近所ニ
  居候大満坊の願に一
  生死事をのかし被下
  度と熊野山江三十三
  度参詣仕候然所ニ南
  宗坊と申生なから蛇
  躰ニ成申候因薄(ヨッテユンマ)十和
  田潟江参八郎太郎追
  出住所可有と被申候
  得者八郎太郎立腹シ
  テ己ニ喰合申南宗坊
  ハ経の文字の数口(に)な
  り八郎太郎ミのの目
  ハ口になり互ニ戦申
  候得共八郎太郎終ニ
  負被追出候由喰合申
  所赤根崎とて尓今

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