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[縄文遺跡の絆]


H16.09.28
△糸魚川・静岡構造線とは
 
 まず、フォッサマグナはラテン語で、大きな溝の意である。フォッサマグナは、中部 地方で本州を横断する新第三系の地帯で、日本の地質構造上、(北)東日本と(南)西日本を分 ける重要な地帯とされている。具体的には、日本海の新潟県南部、長野県東部から山梨 県、関東地方の真ん中を通って、千葉県沖へ抜ける、広大な変成帯である。
 糸魚川・静岡構造線は、この地帯の西縁を限る断層である。
 
 糸魚川・静岡構造線は具体的には、新潟県の糸魚川市から姫川沿いに長野県の松本平を 経て、山梨県の甲府盆地の西を通り、静岡県の早川に沿って静岡市に至る断層線である。

△中央構造線とは
 
 中央構造線とは、日本列島の中央を東西に、諏訪湖の南から天竜川の東側に沿い、豊 川の谷を通って紀伊半島に入り、四国から九州中部に及ぶ大断層線である。これより北 側を内帯、南側を外帯と云う。
 
 中央構造線は具体的には、茨城県の鹿島或いは大洗の地下辺りから、埼玉県の岩槻と 春日部の間を経て、群馬県の下仁田辺りを通って長野県に入る。
 長野県ではフォッサマグサを横断して諏訪湖で、糸魚川・静岡構造線と交わる。
 この間の中央構造線は、新しい地層の下に隠れていたりするので、断層として特異性 はみられない。
 
 諏訪湖で糸魚川・静岡構造線と交わった中央構造線は、茅野、杖突峠を経て、伊那山 地と赤石山脈の間を南下し、長谷〜大鹿から遠山を通って、静岡県青崩峠へと続く。
 静岡県では水窪〜佐久間を通って、愛知県の豊川沿いに豊橋へ、そして渥美半島の伊 良湖岬と立馬崎の間を通り、伊良湖水道を渡って三重県へと続く。
 
 三重県では伊勢の神宮のほぼ真下を通って、櫛田川沿いに進み、奈良県高見峠〜和歌 山県紀ノ川を経て和歌山市へ出る。
 その後紀伊水道を渡って四国へと進む。
 
 四国では徳島県の徳島市から吉野川沿いに池田市、愛媛県の新居浜市辺りを経て、砥 部から佐多岬半島の北岸を通って佐多岬へと続く。
 中央構造線は、佐多岬から富予海峡(豊後水道)を渡って九州へと進む。
 
 九州では、大分県の臼杵市から熊本県の阿蘇山へと続く。中央構造線は阿蘇山の下に 隠れている。阿蘇山から八代市を通り八代海(有明海)・天草灘へ出て、甑島と薩摩半島 の間を通っている、と考えられている。
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