GLN「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」世界遺産登録推進

何故、「北海道・北東北」なのか


(1) 北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群とは
北海道
キウス周堤墓群(千歳市)
北黄金貝塚(伊達市)
入江・高砂貝塚(洞爺湖町)
鷲ノ木遺跡(森町)
大船遺跡(函館市)
垣ノ島遺跡(函館市)

青森県
三内丸山遺跡三内丸山遺跡(青森市、特別史跡)
小牧野遺跡(青森市)
是川遺跡(八戸市)
長七谷地貝塚(八戸市)
亀ヶ岡石器時代遺跡(つがる市)
田小屋野貝塚(つがる市)
大森勝山遺跡(弘前市)
二ツ森貝塚(七戸町)
大平山元I遺跡(外ヶ浜町)

岩手県
御所野遺跡(一戸町)

秋田県
大湯環状列石大湯環状列石(鹿角市、特別史跡)
伊勢堂岱遺跡(北秋田市)

 以上18遺跡(平成25年7月15日現在)を世界遺産に登録しようとしている。

(2) 縄文時代の二つの文化圏 ‐ 円筒式土器圏とは
 縄文時代前期(約5000年前以前)は、気候が温暖な時代で、植生も東北地方北部から北が冷温帯落葉広葉樹林、東北地方南部が暖温帯落葉広葉樹林であった。この頃の文化圏は、「円筒式土器圏」と「大木式(だいぎしき)土器圏」とに大別される。この二つの土器圏は、現在の秋田市と盛岡市を結ぶ線を境として二分され、縄文時代中期(約4000年前以前)中葉まで続いた。

 青森県を中心に出現した円筒土器文化は、前期を円筒下層式、中期を円筒上層式といい、形はその名のとおり単純な円筒形深鉢(バケツ状)の土器で、岩手県北部から北海道南部まで広がっていた。
 一方、宮城県の仙台湾周辺を中心とした大木式土器文化では、沈線文・竹管文などの施文法に共通性をもって平底の浅鉢・深鉢・円筒形の土器などが作られた。
 即ち、これら18遺跡は、「円筒式土器圏」に属する。

(3) 円筒式土器圏での共通性
 この文化圏内では、土器ばかりではなく、石器の種類(たとえば石篦)、竪穴住居の形や構造、土偶や岩偶のような精神文化に関わる遺物などにも強い共通性を持っている。
 例えば、縄文海進の最も進んだ縄文時代前期には、青森県青森市の三内丸山遺跡や秋田県大館市の池内遺跡などの巨大集落が営まれ、そこでは従来の縄文時代のイメージを一新する発掘成果が相次いだ。巨大な竪穴住居(超大型住居)の検出例としては三内丸山遺跡のほか秋田県能代市の杉沢台遺跡などがある(Wikipedia)。


円筒土器とは

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