鹿角一葉松
「観光資源」
 
△競争意識
 さて、私どもは普通、生業の繁閑(旅行日数)と、費用の関係で、 全ての観光地を、くまなく訪れることは、難しい現状にあります。
 例えば、北東北三県の宣伝が功を奏して、十和田八幡平国立公園が広く周知されたとしましょう。
 
 しかし、前述のような現状に鑑みて、観光客たちは、この国立公園を隅々まで観光するとは、限りません。
 観光客たちは、青森口にするか、岩手口にするか、秋田口にするか、 のいずれかを選択せざるを得ません。
 
 ここに、三県は互いに競争相手(ライバル)の関係にあることになります。
 また、例えば、大湯・湯瀬・八幡平の三温泉郷も、必然的に互いに競争相手になります。
 同じ温泉郷においても、それぞれの旅館・ホテルは、互いに競争相手にならざるを得ません。

余韻
 従って、競争相手に勝つ必要があります。最も身近で、最も協力関係にある者同士が、 競争相手なのです。この競争相手に勝たなければならないのです。
 
 そこで、考えられるものとしては、例えば「余韻の効」があります。
 決して多額の投資をしないものであっても、素朴であったとしても、 観光客が、何らかの「余韻」を抱いて帰っていただくことを、 講ずる必要があるように思います。
「今度また来て、その時は○○も観光してみたい………」
 
 そのためには、私ども一人ひとりが、例えば、
料理・食べ物とか、
特産品とか、
隠れた名勝とか、
手作り体験とか、
文化遺産とか、
………
に関する知識や情報について、(それなりに)わきまえておく必要があると思います。

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