「松館今昔:腹へった」

ハヂミチ

 小学校への就学前〜低学年の頃であったか……。度々留守番をさせられた。 ご飯もお汁もお惣菜もない……。
 
 その頃、花輪の文化に関氏と云う、畑で園芸を営んでいた人がおられた。 時々わが家に来て、ハヂミチ(蜂蜜)か何かと、わが家のお米などと交換? しに来ていた。不平等な「交換」なので、その人のいる前で、私が何か文句を言った ことがあった……。
 
 留守中、そんなことを思い出したのか、禁断のハヂミチの所在を知ってしまった。 狂言「附子(ぶす)」を地で行くこととなった。それ以後は、楽しい楽しい留守番 となった……。
 と、ある日、母か祖母かが、「あやー、なぐなってらごど……。」

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