「車の坂」とは、上ミ通りを南の方、奈良商店の方へ下って行く坂のことで、
「上ミの坂」とも云ったようだ。 坂の下に水車があったので、「車の坂」と呼んだのである。 ここ松館には、水車は二基あった。一つはこの車の坂の水車で、水流は 村中を流れる堰であった(車の坂の水車は、沼田の方から流れてくる水流を利用 していたかも知れない)。もう一つは、字松館24番地山崎家の下(県道の下) の水車で、水流は黒沢川(シタカ。下タ川のこと)の水を利用していた。 私の家では、どちらの水車も使用していなかったようだ。家族の人数が少なかったのか、 田畑が少なかったのか、維持管理に携わる人手がいなかったのか、分からないが。 「上ミ坂」とは、十文字目から東の方、県道の方へ下って行く坂のことで、以前は 小正月にこの坂を凍らせてサンダラ乗りをした(別掲「松館の行事今昔: 小正月の上ミ坂作り − サンダラ乗り」)。 「下モ坂」とは、下モ通りの丁字路から東の方、県道の方へ下って行く坂の ことである。 |
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