△素直な花たち
待望の「茶釜の滝」の滝見は、その念願が叶った。
年齢的にも、体力的にも不安であったが、鹿角市山岳会の精鋭部隊
によるテキパキとした登山路調査や、適切な助言や激励など、
また同行のNPO関善賑わい屋敷の若き役員たちとの楽しい会話などにより、
快適に、そして想定どおりの「滝見」を満喫出来た。感謝感激である。
午後三時、茶釜の滝と雲上の滝との分岐点を後にした。晴天である。
(本稿は)ここからは、今回の滝見行の途中でかいま見た
「夜明島渓谷の花たち」の素顔を、奥の方から順に、ご紹介したい。
これがハクサンチドリである。十乃至沢山のやや小型で淡い色彩の
ハクサンチドリが咲いていた。茶釜の滝の真向かいの、特別観覧席の所である。
まるで、茶釜の滝とハクサンチドリたちとが、互いに会話を交わして
いるようである。ハクサンチドリたちは、茶釜の滝の飛沫の恩恵を得て、
その恩返しとして、可憐で素直な花を咲かせているのだ。
ハクサンチドリが二本咲いているのが分かるかな。向こうが茶釜の滝の滝壺だ。
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