平成19年6月27日 夜明島渓谷茶釜の滝登山路調査同行記

△川を上る
 川を上る。川床に近い川岸にも、滑り止めの金具が打ち付けてある。
 
川を上る
 
 これはヒキオコシで、別名エンメイソウ(延命草)、 苦味健胃として用いられると云う。
 
ヒキオコシ
 
 ここ夜明島渓谷には、トウキなどの薬草も生えているらしいが、薬草に匹敵する のが山菜である。山菜とは、山野に生育する植物の「新芽」のことである。 山菜は、正に新芽野菜(スプラウト)なのである。
 これからの季節、夜明島渓谷ではミズ(ウワバミソウ)の食べ頃となる。 採りたてのミズは、葉を取って流水でよく洗い、平たい石の上に並べて、鉈かなんかの 背で叩いてドロドロにし、生味噌と山椒の葉を混ぜて、また叩いて、おかずとして食する。 夜明島渓谷のミズは、地元では一級品と認められている。
 
 ところで、ミズには、赤ミズ(ウワバミソウ)と青ミズとがある。鹿角の人達は、 赤ミズしか食べない。ところが、青ミズの、あの瑞々しいお浸しは、上品で、 超一品と思われるのであるが……。

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