平成19年6月27日 夜明島渓谷茶釜の滝登山路調査同行記

△鉄梯子
 岩盤の斜面から泊滝を見る。
 
岩盤斜面
 
 このような岩盤の斜面には、 必要により支えの鎖・ワイヤー・ロープなどが張られている。
 岩盤斜面を横切ると、泊滝の滝口から十米に近い高さの崖上に至る。 真下に見える泊滝の滝壺までは、三十米ほどだろうか。足がすくむような緊張感が 漂ってくる。
 その崖上から鉄梯子を伝って、この小滝の滝壺に降りる。
 
小滝
 
 次は、この滝壺の左手の岩盤斜面を、これまた金属梯子を二連繋いで十数米上る。 続いて、急斜面を上流に向かって進む。やがて川床に至る。
 川床には、このような小滝が数えきれないほど見られる。

 登山開始のとき、「杖」所持の必要性をY精鋭隊員に訊いたところ、 梯子の上り下りや、鎖などのある岩盤の所では、両手を自由に使うこととなるので、 杖は持たない方が良いと云うことでした。
 したがって、杖は持たなかった。でも、川床を渡り歩くときは、杖のような「支え棒」 があると、安全なようにも思えた。
 
 手袋については、軍手よりも、しなやかで丈夫なセーム皮(鹿の皮)的な手袋 を勧めたい。
 川の中の石は、ヌルヌルして滑りやすいので、小石のあるような所を選んで 渡り歩くように……。 いくらスパイク付きの靴とは云え、山なりの滑らかな石の上(頂点)は危険なので、 適度に凹凸のある石を選んで、跳び渡るように……。
 
 また斜面を横断するとき、必要により生枝でや生柴を掴んで身を支えることはあるが、 決して「枯れた木は握らない」ように……。
 急斜面の岩盤から、表土が剥離しそうになっている所は、 それは全層剥落のおそれがあるので、出来るだけ山寄りの所を通るように……。
 急斜面などでは不用意に、障害物(枯れ木や石ころ)を落下させないように (下方に誰か居るかもしれない)……。

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