(6) 天狗橋の由来 参考:鹿角市発行「鹿角市史」 盛岡から鹿角へは、米代川の湯瀬峡谷を経由することが、最も短 い行路であるが、昔は人力では道を切り開くことは不可能であった。 そこで、夜明島の天狗達によって、湯瀬峡谷に 「天狗(てんぐ)橋」 が架け られたと云う。 即ち夜明島伝説に、一夜のうちに湯瀬峡谷に天狗橋を架け終えた 天狗が、今度は長牛川若狭淵に橋を架けようとしたが、 「仙北海道にいたしべしと釣木引懸候時、夜明け候故ニ付此川を夜明ト云」 とある。 こうして、天狗の架けた天狗橋によってようやく湯瀬峡谷が通れ るようになった。 |