鹿角観光ガイド・マニュアル |
△ だんぶり(トンボ)の導きにより富を得た夫婦に、女の子が生まれ桂子姫と名付けら れた。 夫婦は美しく成長した桂子姫と共に、長者の称号を得るために都へ行き、時の第二十 六代継体天皇に見初められ、后として中宮に召され「吉祥姫」と名を改めた。 米代川に産湯を使い、その清流に美しい肌を磨いて育った古代鹿角を代表する美女が 吉祥姫である。 国の重要無形民俗文化財に指定されている「大日堂舞楽」は、その当時吉祥姫の霊を 慰める際に建立された大日霊貴神社に奉納した舞とも云われている。 「文化遺産観光起点・だんぶり長者伝説」 △ 遠い平安期の昔から、みちのくの歌枕として貴族たちの憧れの地が鹿角市錦木の里で ある。 その錦木の里に、大変やさしく、”狭布の細布”の機を織る「政子姫」がいた。父親 は朝廷の命により鹿角の郡司として都から来た貴族であった。 ある日、そんな美しい姫に心を奪われた若者は、求婚の印である錦木を姫の家の前に 立て続け、やがて姫も若者の姿を見初めるようになったと云う恋の伝説で、優雅にして たとえようのない憂愁の美女が政子姫である。 「文化遺産観光起点・錦木塚伝説」 △ 鹿角の芦名沢方面は昔から馬産の里として知られ、この里には勢力を二分する長者と 豪族が相対していた。 長者には一人息子が、豪族には美しい一人娘「芦名姫」がおり、いつしか恋仲になっ てしまったが、二人の結婚は許されそうになかった。 娘の父親は、恋慕の思いに耐えきれず病に臥した娘を見て、二人が亡くなったことに して亡骸の代わりに馬二頭を生き埋めにし、二人を他国へと逃がした。その後、罪なき 馬の冥福を祈り続けた。 清楚にして、誠実な美女が芦名姫である。 「芦名沢の観音さま(十和田山根)」 「鹿角物語」「鹿角の昔っこ」 「文化遺産観光起点」 |