[森の中へ] |
生きているalive [蘇る] 生きている森は満ち足り熟れている 故に吾今分け入ろうとする 森の中は全ての物で満ちている 生も死もまた蘇る 生きている森の中の物は悉く 朝日の如くみな蘇る 生きていることの吾を忘れたら 迷わず行こう生きている森へ 生きている森は吾を何故か拒絶 生か死かの軽薄思考故か 生きている森の中の物は全て、悉くみな永久に蘇る 生きている森の中ではある特定の物だけが死ぬことはない、全てが再生され蘇るのだ もし、或る物が死ぬとすれば、それはその物の心が貧しいからである、至らないからである、ただしく生きていないからだ 森は、全ての物に、生き甲斐をもたらしてくれているのだ その生き甲斐に反抗しているのだ、素直に生きようとしないからだ 例えば、ブナがスミレのようになりたい、ナメコがイワナのように生きよう、と考えるからである 生きている森は、分け入る物の死ぬことを望んではいない、ただ単に死ぬ事を嫌う、逃げ入った物を拒絶する 森は決して死ぬことはないので、生きようとする物以外の物は、受け入れない 我々が生きている森に分け入る目的は、そこで心を再生し、身を更生させることにある 生きている森の望みは、分け入る物が蘇生されることである 森で蘇生出来る物は、正しい生態系のおいてのみである 15.11.01 |