すぐれた自然の作沢沼

西田天香と田の沢鉱山

△第二 趣意書(田乃澤鉱業株式会社趣意書)
 語に曰く「学ぶや禄その中にあり」と。又曰く「道心に衣食あり」と。 道心を中心として立つ実業のなからずやは。余は実業家に道心乏しとは 信ずる能はず。現在の社会制度の一面の弊として道心を実業の上に現はすこと 不便なりとこそ見るべけれ。
 今、前記四ケ条の根本義によりて経営せんとする田乃澤鉱業株式会社は 世界真正平和と社会公共の向上とを中心目的として、而かも事業相当の 利益を取得しつゝ、資本と労力との間の相敬互譲の徳を現はし、過分なるは神仏の 名に於て預り、平和将来と向上促進との為めに之を用ゐ、以て事実の上より 世界難解の宿題たる生活と真道との徹底的調和を実証せんとする……

[次へ進む]  [バック]  [前画面へ戻る]