鹿友会誌(抄)
「第二十四冊」
 
△亡友追悼録
○鹿友会賛成員 根本五郎翁
 夜明島川の清流に俗耳を洗ひ、欝勃たる雄心を静に胸に蓄へて、老を養うて居られた る根本五郎翁は、大正十一年八月十三日といふに、病俄に革まり、家族親戚後進村民の 哀惜裡に、溘焉として眠るが如く逝去せられたり。享年七十七歳。法名報壽院一哲武勇 禅居士。
 
 本会より小田島徳藏氏、会を代表して弔詞を述べられたり。

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